HUNTING

米

米の基本情報

食品成分
廃棄率0%
エネルギー358kcal
水分14.9g
たんぱく質6.1g
脂質0.9g
炭水化物77.6g
灰分0.4g
重量100g

和食に欠かせないお米ですが、世界には2万種類以上もの品種があります。私たち日本人が一般的に食べているのはジャポニカ種ですが、世界で見ると粘りの少ないインディカ種の方が多く作られています。
日本国内では「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」などの主食用の品種に加え、もち米、酒米などを合わせると約900品種が作られています。

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東京産のお米をハント!

東京の田園風景

東京の田園風景

写真を見ると、どこに行ったの?と言われそうですが、これは八王子の風景です。
東京都の水田は、都内の全農地面積に対してわずか3.8%しかありません。※
東京都八王子市高月地区は、かつて河川敷だったそうで、砂や小石などが堆積した地質は米どころで有名な新潟県魚沼地区の水田と非常に似ていて、お米作りに最適だそうです。

※農林水産省「耕地及び作付け面積統計」
関東農政局「第55次東京農林水産統計年報」より

水田の裏にある秋川 小魚を狙う鷺が羽を休める姿 東京の田園風景 東京の田園風景 彼岸花

伺ったときは彼岸花が咲き、青空の下に黄金色の稲穂も風にそよいでいて、とにかく気持ちの良い場所でした。
水田の裏に流れる秋川は、鮎なども泳いでいる豊かな川で、小魚を狙う鷺が羽を休める姿が見られました。夏には蛍が飛び交うそうです。
そんな清流に恵まれた高月地区では古くからお米を育てています。

稲刈り中の田んぼを偵察!

田んぼを散策していると、トンボが飛び交う中カエルの合唱が聞こえ、タニシも発見することができました。私があぜ道を歩くと、なにか緑色のものがピョンピョン飛んで来ました。
「わぁ。バッタ♡」
「島田さん。それ、イナゴです。」
・・・すみません。佃煮でしか見たことがありません。
それにしても、こんなに素敵な環境で育ったお米は、安心して食べられますね。

高月地区では、地域全体で減農薬栽培にこだわっていますが、その中でも今回お話を伺った「高月営農集団清流米部会」では、有機肥料を使用して食味がよくなるよう栽培しているそうです。また減農薬栽培のため、こまめに草刈りなどの手入れを行い、害虫による被害が出ないように心掛けているそうです。
改めて、ものすごく手間がかかることを学びました。

高月清流米の味

高月地区でつくられている高月清流米は「キヌヒカリ」という品種のお米で、炊きあがりに絹のような艶があり、適度な粘りと甘みがあるあっさりとした味わいのやや小粒なお米です。
炊きたても抜群においしいのですが、冷めると甘みが増し、固くなりづらいので、おむすびやお弁当、寿司などにぴったりです。
キヌヒカリ以外に、酒米も育てていて、「髙尾の天狗」という清酒がつくられます。
消費地に近く、引き合いが多いので、いずれのお米も10月に販売を始めてすぐに売り切れてしまうそうです。

「先祖代々耕してきた土地だけど、次の代がやってくれるかどうかは分からない。でも、この美しい田園風景を守るためにも自分は続けている」とおっしゃっていたのが印象的でした。
清流米をどうやって食べるのが好きですか?と尋ねたところ、みなさん口をそろえて
「おにぎり!」とおっしゃってました。
冷めてもおいしい東京のお米の塩むすび、食べてみたいですね。

島田さん

野島さん

ひとこと

●島田
1年で一番忙しい稲刈りのときに伺いました。自然に恵まれた八王子の高月地区だからこそ、おいしいお米が育つんですね。

●高月営農集団清流米部会 野島さん
米を作ることで、食べてくれた人の「おいしい!」という声と豊かな田園風景を守れればと思っています。

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