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東京の農産物はどこで買えるの?
東京都内で栽培された採れたての農産物はJAの直売所や農家の直接販売等で購入することができます。人気の農産物や生産量が少ないものは閉店前に売り切れてしまうこともあるのでご注意ください。
東京の農業産出額っていくらくらいなの?
東京都の農業産出額は306億円(2015年)です。グラフの通り、構成比は野菜が約6割で、コマツナ、ホウレンソウ、トマトが上位3位を占めます。続いて、花きでは島しょ地域の切り花等、果実ではナシ等の品目が産出されています。
農業用水って東京にもあるの?
農業用水は主に水田に利用されていますが、「都市農業・都市農地のはたらきとは?」で環境の保全や防災機能としても役立っていることにふれました。東京都内の代表的な農業用水としては、昭和用水(昭島市)、日野用水(日野市)府中用水(国立市・府中市)、大丸用水(稲城市・川崎市)があり、いずれも多摩川本流から取水しています。その歴史は古く、室町や江戸時代から利用されていた記録が残っています。水田をはじめとした 農地がなくなれば、農業用水もその役割を終え、環境の保全や防災といった多面的機能も 失われてしまいます。そのため、農地とともに農業用水も地域の貴重な共有財産として、 後世に引き継がれるよう保全に努めています。
東京で農業を体験することってできるの?
都内には、野菜や果物の収穫体験や、乳牛とのふれあい体験などを気軽に楽しむことできる農場や牧場があります。
東京の森林ってどのくらいの広さがあるの?
東京の森林面積は、7万8567ha(多摩エリア5万 2872ha・伊豆諸島2万5695ha)で、都の総面積(21万9090ha)の約4割を占めています。森林の約7割は多摩西部に偏在しています。
東京の森林って誰のものなの?
森林には国が所有する国有林と、都道府県や市町村 が所有する公有林、個人や企業が所有する私有林があります。また、公有林と私有林をまとめて民有林と いいます。東京の森林の約1割が国有林で、八王子の 高尾山と伊豆諸島、小笠原諸島の一部にあります。多摩の森林では私有林が約3/4を占めています。
人工林と天然林の違いって?
主に木材にするために、人が苗木を植えて育てている森林を人工林、自然に発芽し育った森林を天然林といいます。人工林のほとんどが、成長の早く、建築材料として優れているスギやヒノキなどの針葉樹で、多摩エリアの森林では、全体の約6割を人工林が占めます。一方、伊豆諸島・小笠原諸島においては、人工林は約1割で大半が天然林です。
木にはどんな種類があるの?
森林を構成する樹木は、主に気温と降水量により異なってきます。
東京で気温が低い、最高峰・雲取山(2017m)周辺では、カラマツやダケカンバなど落葉樹とともにコメツなどの亜高山性の針葉樹林を見ることができます。また、標高1200mをこえる檜原都民の森周辺には、ブナ、ミズナラ、ケヤキ、トチノキなどの落葉広葉樹林 見られます。さらに、標高700〜800mより低くなってくると、スギ・ヒノキ等の針葉樹人工林が多く見られます。この多摩川中流域の山地では、土壌が肥沃で 林木の生長に適しているため、江戸・東京の旺盛な木 材需要に応える形で、古くから「青梅林業地」として林業が続けられてきました。さらに、標高300mより低い多摩丘陵では、古くから主に薪炭の生産を中心に里山の管理がなされた結果、クヌギ・コナラなどが繰り返し伐採され、切り株からのひこばえにより雑木林が形成されていましたが、高度経済成長時代に多くが開発されました。
一方、都心部でも例えば、明治神宮の森は大正4年(1915)に造営され、現在自然に近い照葉樹林を見ることができます。伊豆諸島では、タブノキ、スダジイ、ヤブツバキ、ツゲ、ハチジョウグワ、オオシマザクラなどの照葉樹林や巨樹を見ることができます。さらに南にある小笠原諸島の亜熱帯性の森林では、オガサワラワ、シマホルトノキ、ウドノキ、ムニンヒメツバキ、コガシ、オガサワラビロウ、タコノキなどの希少性の高い固有種が多く見られる一方、外来種アカギの進入が著しくなっています。
スギ花粉対策として何をしているの?
戦後の拡大造林政策により植えられたスギの多くは 、その後の木材価格の低迷により、伐採されることなく林齢を重ね、近年、スギ花粉による花粉患者の増加が大きな社会問題になっています。スギ花粉の飛散を削減するため、東京ではスギ林の伐採と花粉の少ないスギへの等への植え替えを行っています。花粉の少ないスギは、林木育種センターの検定を受けて登録された品種で、花粉飛散量は普通のスギの約1/100〜1/10に抑えられます。
魚が食卓に届くまでどんな人が関わっているの?
漁獲・水揚げされた水産物は漁業協同組合が集荷し、共同で出荷します。水産物は卸売市場へと輸送され、卸売業者はセリなどにより水産物を公正かつ迅速に仲卸業者などに販売します。仲卸業者はセリで購入した水産物を小売店が販売しやすいようサイズや量に小分けして販売することもあります。その後、水産加工業者やスーパー、鮮魚店などの魚介販売所、飲食店を介して消費者の手に届きます。
漁獲量が減っているって本当?
伊豆諸島では、ハマダイなど底魚の減少や、カツオなどの来遊魚の減少、磯やけなどによる藻類・貝類の減少の結果、キンメダイへの依存度が高まり、現在漁業生産金額の多くを占めるようになっています。また、小笠原諸島海域では、メカジキへの漁獲の偏重が顕著です。かつては豊かな漁場だった東京湾も埋め立てが進み、干潟浅場の現象に伴って漁獲量が減少し、特にエビ・カニ類、貝類の漁獲量が減っています。
水産資源を守るためにどんな取り組みをしているの?
使用できる漁具や漁法に制限を設けたり、漁獲できる時期の制限や禁漁区を設けています。また、網目を大きくするなどして、小さい魚を獲らないように工夫しています。
多摩川などの河川では、漁業協同組合が漁業権に基づきヤマメやアユ、 フナなどの放流等を行い、計画的に資源を増大させています。多摩地域のニジマスやヤマメ、イワナの養殖業も水産資源の増殖にひと役買っています。
漁師さんが東京の海で担っている重大な役目って何?
海難事故が発生した時、海上保安庁の職員や船だけでは膨大な海岸線をカバーすることは困難なため、実際は地元の海域に精通している漁業者が救助に駆け付けています。また、ウニやアワビなどの貴重な海の水産資源を密漁から守るために、漁業者はパトロール活動も行っています。こうした活動は、資源を守ることが目的ですが、同時に密輸、密入国、不法操業等への抑止力としても機能し、国境線の守る貴重な活動になっています。
海洋調査って何をしているの?
日本の200海里水域は世界で7番目と広大で、その38%、171万平方kmが東京都の調査海域です。東京都では、調査船により継続的に水温、塩分、黒潮の流れや、プランクトンなど生物についてモニタリングをしています。環境変化が起きた際、正しく把握することができ、海を守り、利用するための基礎が築かれます。

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