対話から始まる“真の体験” ― 子どもの「なぜ?」を引き出す時間
8月上旬の夕方、三鷹市・吉野果樹園のブルーベリー畑には16名の親子連れが集まりました。寒冷紗の日よけの下、緊張した様子を見せつつも、子ども8名の瞳はすでに輝いています。
「早く摘んでみたい」「もぎたてを食べたい」「品種ごとの味の違いを確かめたい」「お気に入りを見つけたい」「説明は後でいいよ」——。子どもたちの本音は、きっとそんな思いだったでしょう。
しかし実際の収穫体験が始まったのは約2時間後。なぜならサヱグサ&エクスペリエンスの方針は「ただの収穫体験にしない」ことにあったからです。収穫はあくまで補足であり、「真の体験」とは、特別な大人と特別な場所での対話にある。親や教師以外の多様な大人と親子が語り合い、子どもを子ども扱いしない——それが最大のこだわりでした。
全体3時間のプログラムのうち、実に2時間以上がその“対話の時間”に充てられていたのです。






