はじめまして、料理家の藤原奈緒です。
私の料理の先生は、東京産の地場野菜でした。
小金井や、多摩地域の農産物直売所に通いはじめてもうすぐ20年になりますが、素材を生かすってどういうことか、今なお教えてもらい続けている気がします。

旬の野菜は、ほんとうにおいしい。
だから、作って食べたい、買いに行きたい。そんなレシピをご紹介していけたらと思います。
 
さて、GWですね。以前、食堂をやっていた頃は、店じゅうの大鍋総出でタケノコを茹でて、連休の間お出ししていました。
ちょうど終いの、求めやすくなる季節。
茹でたてのおいしさをシンプルに楽しんだら、から揚げにするのはいかがでしょうか?
個人的には鶏のから揚げよりずっとおいしいと思います。
なんといっても採りたてを食べたい野菜。
東京の方もそうでない方も、お近くの直売所へ足を運んでみてください。

材料(2人分)

・茹でたタケノコ  150g(根元のほうを使う)
・しょうが     3ミリスライス1枚
・にんにく     1/2かけ
・しょうゆ     大さじ1
・酒        大さじ1/2
・片栗粉      大さじ3程度
・揚げ油      適宜

作り方

① タケノコはひと口大に切る。キッチンペーパーなどでしっかり水気を切って、チャック付きポリ袋などに入れ、繊維をつぶすように綿棒でたたく。
しょうゆと酒を入れ、しょうがとにんにくをすりおろして加え、もみこむ。
片栗粉を加え、またもみこむ。

② 180度の油で揚げて、表面がカリッとしたらひきあげる。

【POINT】

▪ タケノコは根元のほうを使うとよい。穂先は繊細なお料理に。
▪ 切ったあとに繊維をつぶすようにたたくと、お肉のような食感が生まれておいしい。
▪ 油は少なめでも大丈夫。オリーブオイルやこめ油などが、カラッと揚がるのでおすすめ。

使用食材

・タケノコ   生産者:東京都小金井市 鴨下公夫さん
[購入場所]  JA東京むさし「小金井ファーマーズマーケット ムーちゃん広場」
        https://www.jatm.or.jp/economy/koganei.php

料理家 エッセイスト

藤原 奈緒/NAO FUJIWARA

Cooking heals yourself. “料理は自分の手で自分を幸せにできるツール”という考えのもと、商品開発やディレクション、レシピ提案、教室などを手がける。
東京・小金井市で「あたらしい日常料理 ふじわら」という
家庭のための調味料のブランドを主宰。
共著に「機嫌よくいられる台所」(家の光協会)がある。
https://nichijyoryori.com/
https://www.instagram.com/nichijyoryori_fujiwara

家庭のごはんをおいしく、手軽に。
ふじわらのおいしいびん詰めは、オンラインストアと実店舗・全国の取扱店にて販売中。
https://fujiwara.shop/

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野菜がおいしい!藤原奈緒の直売所からはじめるレシピ

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