しゃもを育てるのに適した土地
東京オリンピックの年から、あきる野市で養鶏場を始めた浅野さん。
「僕の先生が“いい卵つくれる場所を探そう”って、いろいろ調べてくれてここにたどり着いたんです。埼玉や神奈川もまわっては1年ぐらいかけて探しましたね。ここは、裏に山があるのが決め手。北風を防ぐ山があって、南には川や田んぼの水が大量にあるんです。そうすると空気が常にどっちかに流れていて、凪がない状態になります。しかも、雨が降った時に、水はけが悪いと病気につながったりするけど、ここは南傾斜だからその心配もない。ここまでの条件が揃う場所はなかなかないと思いますよ」
養鶏場のすぐ近くには民家もある。「親戚や知人などもいない状態でここに来たんですが、近所の人にも受け入れてもらって、いまだに文句も言われたことがないんです。ありがたいことですね」
近所の人が手伝いに来てくれたり、直売所に卵を買いに来てくれることも多いそう。