TOKYOシーフードで『地産地消』

東京都では、都内で生産される水産物の消費促進を図るため、東京産水産物とブルーシーフードのPRフェアを開催します。
[▪第2回 令和5年9月16日(土)から9月17日(日) ▪第3回 令和5年10月21日(土)から10月22日(日)]
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/nourin/suisan/TokyoseafoodPR/

フェア開催にあたり東京都の取り組みと、8月26日(土)から27日(日)に開催された第1回目のフェアのレポートをご紹介します。

東京の水産物とは

東京産の水産物と聞くと、東京湾で生産された水産物を連想される方が多いかもしれません。しかし、実は東京産水産物の実に9割が、東京島しょで漁獲されています。
もちろん東京湾ではシジミやアナゴ等の水産物が生産されており、実際に流通もしておりますが、全体量に占めるその割合は小さいものとなります。
東京島しょは、北から大島、利島、新島、式根島、神津島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島、父島、母島の11の有人島で構成され、各地で漁業が盛んに行われています。

https://tokyogrown.jp/learning/study/fishery/

ブルーシーフードとは

「ブルーシーフード」という言葉をご存じですか?あまり聞きなれない言葉ですが、サバ、マグロ、アジ、イワシなどの青い魚(青魚)の意味とは異なります。
資源量が豊富で持続可能な水産物として認められ、ブルーシーフードガイドにリストアップされた水産物を指します。
ブルーシーフードガイドは、地球環境にやさしいサステナブルなシーフードを優先的に消費することで、日本の漁業を支援しながら枯渇した水産資源の回復を図ろうというものです。食を通じて漁業を応援しながら、SDGs(目標14「海の豊かさを守ろう」)にも貢献できる取り組みといえます。

東京都はセイラーズフォーザシー日本支局と協力して、令和4年7月に地球にやさしいサステナブルな東京産水産物を収録した「ブルーシーフードガイド東京都版」を発行しました。
https://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.lg.jp/nourin/suisan/BlueSeafoodTokyo/
[一般社団法人セイラーズフォーザシーとの連携]
東京都は一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局と、東京産水産物の持続可能な利用及び海洋環境保全を図るため、包括協定を締結(令和3年9月)しており、この度のガイドはこの協定に基づき作成しました。

第1回フェア開催レポート

第1回目のフェアが開催された8月26日、魚耕西武池袋店にお伺いしました。
売り場のセンターに飾られていた、「SEAFOOD FROM TOKYO」のポスターが目に飛び込んできました。

店員さんたちの呼び込みの声やポップを見て、足を止めて東京産の魚やブルーシーフードを興味深く見るお客さんが途切れません。
小笠原産のメバチマグロの兜の前では、ちょっとした人だかりが…。

なかには、店員さんに「ブルーシーフードってなに?」と質問される方もいて、店員さんの丁寧な説明に納得して購入されていました。

清水店長にお話を伺いました。

▪お客様の反応はいかがですか?
清水店長:「とても反応は良いですね。フェア前日までに、お電話で店舗への直接のお問い合わせが数件ありました。お客様の中には既にブルーシーフードをご存知の方も多く、食べることでのSDGsの推進に意欲的な印象を持ちました。」

▪お客様から、商品に貼ってあるブルーシーフードのロゴシールについて質問などはありますか?
清水店長:「あまり見慣れていないロゴシールなのか、質問されます。その場合、店員各々がブルーシーフードの趣旨や意義を丁寧に説明するようにしています。」

▪お客様から、魚の調理の仕方などの質問はありますか?
清水店長:「いろいろと相談されますね。魚に合った食べ方をお勧めしますが、お客様から金目鯛をしゃぶしゃぶ用におろしてとか、‟なめろう“を作りたいのだがどうすれば?などの相談をされます。」

▪今回のフェアで、お客様へお伝えしたいことは?
清水店長:「東京の島しょエリアで獲れる魚がたくさんあることを知っていただきたいですね。東京湾だけでなく、島しょではいろいろな種類の魚が獲れ、しかも新鮮な状態で店まで納品されることもお伝えしたいです。」

写真㊧:魚耕西武池袋店 清水店長

株式会社 海洋魚耕の生田代表取締役 インタビュー

今回のフェア開催店舗である魚耕ホールディングスグループ内で仕入統括、卸売事業を担当している(株)海洋魚耕の生田代表取締役にお話を伺いました。

▪今回のフェアに関し、事業者としての取り組みについてお聞かせください。
生田代表:「今まで全国の水産物フェアを開催して来ましたが、東京産に特化したフェアの開催はありませんでした。
今回、東京産フェアを開催するにあたってお客様に新鮮味を持ってもらい、東京産のいろいろな魚のアピールを継続的に進めることで、お客様から東京産フェアに関するお問い合わせをいただける様になれば成功だと考えています。
加えて、関わっている漁業者さんも、獲った魚が消費されていることが具現化され理解されれば盛り上がると思います。」

▪初回のフェア開催の印象とブルーシーフードへの取り組みを教えてください
生田代表:「今回は第1回目でもあり試行錯誤で開催しましたが、反省点を踏まえ改善し次回以降に生かしていきます。
ブルーシーフードに関しては、魚が年々少なくなり我々の先の世代が魚を食べられなくなってしまうとか、高価なものになってしまうなどから、魚離れになってしまう不安がありました。
そんな時に、資源が豊富な魚を食べることにより、SDGsを絡めて考えていくブルーシーフードガイドに賛同し、販売する側もその意識を持つことで少しでも貢献できたらと考えブルーシーフードパートナーになりました。」

▪東京産水産物とブルーシーフードの広報はどのように進めていますか?
生田代表:「POPで展開するのは最低限と考え、弊社の強みである対面でのお客様との会話の中で、より具体的な説明を地道に行うことで周知していくことが一番と考えています。
特に、弊社では各店舗の店長を『魚のソムリエ』と呼び、お客様との会話の中で今日のおすすめの紹介や料理に合わせた魚の選び方などのいろいろな情報提供をおこなうことで、一人でも多くのお客様ファンをつくることを目標に、裏切らない商品を販売する指導を徹底しています。また、それを行うには日々の勉強が大切で、そこに誇りを持っている彼らは弊社最強のメンバーだと思っています。」

▪消費者に伝えるポイントをお聞かせください。
生田代表:「今回も取り組みましたが、東京産の魚種が限られているため、お客様が手に取りやすいセット物の販売で周知を図ろうと考えています。
例えば、『東京産のお寿司』『東京産のお造り』『ブルーシーフー丼』などを想定しています。単身者からファミリーまで幅広く対応できるようにして、多くのお客様に食べていただきたいです。」

写真㊧:株式会社 海洋魚耕 生田代表取締役

編集後記

農林水産省が発表した、日本人が1年間に消費する魚介類の量は、2001年度(平成13年度)の時点で、1人あたり40.2キログラムでした。
この年をピークにその後、減少傾向が続き、2020年度(令和2年度)23.4キログラムに落ち込み、この20年で4割減となったそうです。(出典:農林水産省 令和4年度食料需給表)

みなさん、今こそ『魚の地産地消』を考えてみませんか?
TOKYOシーフードを知って、食べるだけのSDGs。あなたも今日から始めてみてはいかがでしょうか?

東京グロウン/TOKYO GROWN

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