リカちゃん：牛さん牛さん♪　楽しみだなあ♪
パプママ：（楽しみなことがあると坂道も文句言わずすいすい登っちゃうのね…。）
リカちゃん：あ！あの牛の模様の建物！あそこじゃない！？
パプママ：間違いないわ！モグサファームって書いてある。

リカちゃん：わ～～かわいい！仔牛ちゃんだ！こんにちは♪

モグサファーム代表　大木聡さん（以下、大木さん）：こんにちは～！奥には大人の牛がたくさんいるよ。見てみる？
パプママ：ありがとうございます！

リカちゃん：うわあ～！すごいたくさん！何頭いるんだろ。
大木さん：今は18頭だね。
リカちゃん：一頭だけ茶色い牛さんがいるね。
大木さん：茶色いのは守り神だと言われていて、各牛舎一頭いると良いって言い伝えがあるんです。
パプママ：そうなんですか。守り神…！
大木さん：こんなに大きいけど、平均３～４歳なんだよ。
リカちゃん：え！生まれて３年でこんなに大きくなるの！？
大木さん：そう。メスの牛は２歳くらいから出産できて、出産後は乳牛としてお乳を出してくれるんだよ。
リカちゃん：に、に、２さい！？　人間ならまだ赤ちゃんなのに…。牛って成長が早いんだね。
大木さん：そうだね。今、お腹が大きくてこれから出産を控えている牛も何頭かいるんだよ。
パプママ：あら…初めてママになるのね。頑張って！
大木さん：仔牛が生まれると、うちは生後７か月まではここで育てるんですが、それ以降は東京都酪農業協同組合が指定する北海道の育成牧場に預けて育ててもらうのです。１年半くらいたって、乳牛としてまたここに帰ってくるんですよ。
パプママ：寮生活を終えて実家に里帰りするのね…。しみじみしちゃう。

リカちゃん：これはな～に？
大木さん：これは牛が食べる干し草だよ。干し草とビール粕を、１日３食。20頭分で大体１日200kgくらい用意するんだ。

パプママ：ビール粕？
大木さん：地域のビール工場より仕入れた麦芽100％（プレミアムモルツ）のビール粕に手をかけ、乳酸発酵させた飼料を食べさせてるんだ。乳酸菌の効果でお乳にも良いんだよ。
パプママ：発泡酒じゃなくてプレモルだなんて…うらやましいわ（笑）
リカちゃん：それにしても200kg…すごい量。
パプママ：搾乳は１日何回するんですか？
大木さん：１日２回、朝晩12時間おきにしています。昔はこの隣に、５軒の酪農家があったんですけどね。今はみんな辞めちゃって、うちしか残ってないんですよ。
パプママ：そりゃ１日３食に２回の搾乳、365日休みなしだと思うと…大変な仕事だわ。
リカちゃん：本当だね。牛さんから搾った牛乳はどこに行くの？
大木さん：毎日集乳の方が来て、工場に運ばれて殺菌パックして、「東京牛乳」として販売されるんだよ。
リカちゃん：「東京牛乳」見たことあるよ！サブレも食べたことある！
大木さん：そうそう。最近はお菓子も増えて、スーパーやコンビニにも並んでいることが多いよね。酪農家も多摩地区、パックする工場も多摩地区の日の出町にあるから、新鮮で良質な牛乳ができるんだ。
パプママ：へ～！本当に全て東京で生産から加工までしている、東京ブランドなんですね！
大木さん：あ、そうそう、牛乳の一部は、この山を下ったところで妻がやってるジェラートショップにも届けているんだ。
リカちゃん：ジェラートショップ！？行きたい！！
大木さん：今日もやってるから行ってみると良いよ。新鮮な牛乳を使ったジェラート、美味しいよ。
パプママ：今から行ってみます！ありがとうございます！！

二人はモグサファームを後にし、坂を下って徒歩10分程のところに見えた赤い建物「アルティジャーノ・ジェラテリア」に到着しました

リカちゃん：かわいい建物♪　シルバニアファミリーみたい！

パプママ：美味しそう～！迷っちゃうわ。ダブルにして正解ね！
でもやっぱり定番で一番素材の味がよくわかる『搾りたてミルク』味は欠かせないわ。

リカちゃん：美味しい〜！甘すぎなくて、ミルクを食べてるって感じがする！！
パプママ：あの牛さんたちから搾られたミルクだと思うと、より美味しく感じるわね。
リカちゃん：ほんとだね、牛さんありがとう。

直売所情報まとめ

■モグサファーム
住所：東京都日野市百草415
常時20頭前後を乳牛として飼育している日野市内で唯一、都内でも数少ない酪農家。
周辺の住宅地に配慮した防臭対策や、夏の熱中症対策を行いながら、都市農業として60年以上酪農を続けている。
麦芽100％（プレミアムモルツ）のビール粕を食べて育った良質な牛乳は「東京牛乳」として販売。

■アルティジャーノ・ジェラテリア
住所：東京都日野市百草329
営業時間：AM11：00～PM5：00
定休日：水曜・木曜日
駐車場：あり
HP：http://www.artigiano-gelateria.com/index.html
モグサファームで搾った新鮮な搾りたてミルクを使ったジェラートショップ。モグサファームを経営する大木さんの奥様が経営。
季節限定商品や、地元の果物を使ったジェラートもあり、冬でもお客様が絶えないのだとか。