野菜に触れると、想像力が広がる!
畑やプランター以外で、野菜が育つ土に触れる機会はあまりないかもしれません。土付きのサトイモがあれば、洗う前に触れてみるのも新しい発見に繋がるはずです。
土の中で野菜が育つこと、収穫してから食べるまでには、生産者さんや料理をする人が手間をかけていることを体感できる良いきっかけになるのではないでしょうか。
土の中にいるサトイモを想像してみるのも楽しいですね。想像を膨らませてから調理することで、よりおいしく食べられますよ。
管理栄養士、お野菜料理家のいまむらゆいです。
食育コラム【東京の恵みdeおうち食育】の第2シリーズ、切って楽しむ東京野菜をお届けしています。このシリーズでは、野菜を切ることで発見できる、五感を使った野菜の楽しみ方をご紹介します。
今回ピックアップする野菜は「サトイモ」。大人も子どもも楽しみながら、サトイモの魅力を再発見していきましょう!
畑やプランター以外で、野菜が育つ土に触れる機会はあまりないかもしれません。土付きのサトイモがあれば、洗う前に触れてみるのも新しい発見に繋がるはずです。
土の中で野菜が育つこと、収穫してから食べるまでには、生産者さんや料理をする人が手間をかけていることを体感できる良いきっかけになるのではないでしょうか。
土の中にいるサトイモを想像してみるのも楽しいですね。想像を膨らませてから調理することで、よりおいしく食べられますよ。
(今回使用したのは、立川市産のサトイモ)
サトイモが土の中でどうやって育っているか知っていますか?
大きな親芋の周りにくっつくように、子芋、そして孫芋がいるんです。
仲良し大家族で、土の中ですくすく育っておいしいサトイモができあがります。
サトイモをよく観察すると、他の芋にくっついていた切り口が見えるはず。よーくみて、手に取って、大家族の暮らしの想像を膨らませてみてくださいね。
ではさっそく、目や手を使いながら、五感でサトイモを楽しんでいきましょう!
土付きのサトイモを新聞紙の上に置いて、触ってみたり、香りを嗅いでみよう!
土の香りがしたかな?畑で育ってきた様子を想像できたかな?
今度は、サトイモを洗って観察しよう!
サトイモを食べるときには、白くてねっとり柔らかいイメージがありますが、皮はそれとは真逆。
ごわごわとしていて茶色の毛のようになっていますよね。
ザラザラ?ゴツゴツ?ゴワゴワ?触り心地を自分の言葉で表現してみよう!
皮をよーくみると、横にしま模様があるのが分かるかな?
はっきりくっきりしていると、サトイモがおいしい証拠。
サトイモ同士を比べながら、模様をじっくり観察してみよう!
よく洗ったサトイモを皮ごと蒸してみよう!
竹串がスーッと入るくらいに火が通ったら、ザルに上げて冷ましていくよ。
手で触れるくらいに冷めたら、皮むきに挑戦!
手で簡単にツルッと剥けるので楽しみながらやってみよう!少しヌメヌメするので、乾いた手でやると剥きやすくておすすめですよ。
蒸して皮を剥いたサトイモをすり鉢に入れて潰してみよう!
すり鉢の代わりにポリ袋に入れて、麺棒でたたいたりしてもOK!手で直接触ってみたり、モミモミして潰してみよう!ねっとりのサトイモを潰すと、どんな感触がするかな?
サトイモを使ったオススメの「簡単食育レシピ」をご紹介します!
一緒に調理して、サトイモ料理を作れるようになっちゃおう!
【そのまんま蒸しサトイモ(きぬかつぎ)】
シンプルイズベストのサトイモレシピ。
皮ごと蒸したサトイモの皮をツルッと剥いて、塩をパラパラとかけてパクッと一口。
サトイモのおいしさをダイレクトに味わえる一品です。
大人向けには、生姜醤油につけて食べるのもおすすめです。
【サトイモのねっとり和風サラダ】
蒸して皮を剥き、袋に入れてモミモミしたサトイモは、サラダに。
枝豆や梅肉、かつお節などのお好みの具材と、塩と少しのしょうゆで味をつければ出来上がりです。
粘り気が強すぎる場合は、薄めためんつゆや出汁を加えて調整してみてくださいね。
いかがでしたか?サトイモは鮮度の良いものを買うと、土臭さが少なく、お子さまでもおいしく食べやすい野菜です。
今回ご紹介した内容を参考に、おうちで楽しい食育時間を過ごしてみてくださいね。
管理栄養士、お野菜レシピ考案家。
カット野菜工場など青果物流通業の会社員を経て、現在は野菜の切り方教室や記事執筆など野菜に関する分野を中心に活動している。野菜を美味しく食べることが生きがいで、素材の味を生かしたレシピ作りが得意。
Instagram【 #ぽんレシピ 】で170レシピ以上公開中。一児の母。