
TOKYO LOVERSが行く! Tokyo Short Trip vol.08 木場~新木場周辺散策
木場エリアは名前の通り、
江戸時代から材木商が軒を連ねる、
木材の街だったことをご存知でしょうか?
震災や戦火によって度重なる被害を受けましたが、
その度に復興してきた木場の木材問屋。
現在は新木場へと拠点を移し、
世界最大の木材団地になっています。
今回は、そんな木場周辺エリアで
木にふれる体験や伝統の味を堪能してきました。


江戸前あさりを使った伝統的な漁師飯が食べられる江戸情緒あふれる貴重なお店
江戸時代の深川は漁師町。遠浅の海が続き、貝類が豊富に獲れました。その漁師たちがご飯の上にアサリの味噌汁をぶっかけて食べたのが、現在の深川めしのルーツ。その後、大工などの職人がお弁当に持っていけるようにと、アサリを入れた炊き込みご飯型の深川めしが広く普及しました。しかし、東京湾の埋立などで深川から漁師がいなくなり、深川めしは衰退してしまったのです。深川宿では、その伝統的な味を地元の漁師さんから学び、当時の味を再現!一度は消えてしまった深川めしの味を現在に伝えています。とても貴重な東京産の新鮮な生アサリを使っているのは、こだわりと情熱の証!「ぶっかけ」と「炊き込み」の2種類を楽しめる、深川の伝統を味わえるお店です。


木の特徴から建材まで大人も子どもも楽しめるマニアックでユニークな博物館
木にまつわる様々なことが学べる、オフィスビルの中にある無料の博物館。無料といっても展示物はとてもユニーク!木の種類によって異なる、香りや重さ・音の違い・艶の有無や質感を、さわったり叩いたりしながら体感できるコーナーは、大人も思わず夢中になる楽しさ。また、毎週水曜・土曜の14:00から実演している「ロータリーベニヤレース」は必見のイベント。丸太がニョロニョロと削れて、大根の桂むきのように板ができあがる様子にびっくりします!江戸時代の材木商のジオラマや木場の歴史を紹介するコーナーもあり、「木のまち」の今と昔を感じることができる、大人も子どもも楽しめる充実の博物館です。



大島と神津島の天草で作る風味と食感が絶品の寒天下町甘味処の代表格


無添加で身体に優しい昔ながらの仕事が息づいた素材を活かした本物の味
一つ一つの素材に合わせて味付けを調整して作る伝統の佃煮は、素材の風味が活きたこだわりの品々。創業当時の製法を守り継ぎ、添加物を一切使用せず、手作りの身体に優しい佃煮を追求しています。また、佃煮では初めて、東京都地域特産品認証食品(商品に込めた思いやこだわり、味や品質等を都が認証した食品)に認められ、東京を代表するお土産としても知られています。一番人気の定番「生あみ」や「田作り」「赤えび」「三色こぶ」など種類も豊富。旬の新商品や豊洲市場から届く野菜も店頭販売しており、近隣住民からも人気のお店です。
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今回のTokyo one day trip
木材の街・木場~新木場周辺散策レポート温かな木のぬくもりのように
江戸の情緒が心をほっとさせるふれあいの旅になりましたふれあってみて初めて分かる、木のぬくもりや香り・質感。日本の文化に根付いた「木」のある生活。とても身近で忘れそうになるけれど、森を育て、継承して守っていかなければいけない、大切な産業の一つになっています。それと同じように伝統の味を守り、その美味しさで多くの人を楽しませている名店も、東京の誇りだと感じる旅になりました。