トマト画像

東京産のトマトやトウモロコシは、これから初夏にかけて旬を迎えます。トマトは、区部地域、北多摩地域、西多摩地域、南多摩地域、島しょ地域など、東京各地で数多く生産され、トウモロコシは西多摩地域を中心に多く生産されています。今回は東京産のトマト・トウモロコシの選び方と保存法についてご紹介します。

トマト・トウモロコシは東京産だからこそ堪能できるおいしさがある

東京都が行った「東京の農業」に関する調査(令和7年度第3回インターネット都政モニターアンケート)によると、50%以上の方が「東京産の農産物を購入した」「東京産の農産物を食べた」「直売所を見かけたり、利用したことがある」と回答されています。

東京産の農産物の認知度の項目では、「小松菜」が56%と圧倒的な認知度を誇っていますが、「トマト」が都内で生産されていることは、あまり認知されていないようです。

初夏に旬を迎えるトマトやトウモロコシは、鮮度や熟度でおいしさが大きく変わる野菜です。身近な東京産だからこそ堪能できるおいしさがあることを、この機会にぜひ知っていただけたらと思います。

東京産のトマト

都内全域で栽培され、町田市、あきる野市、日野市、調布市、日の出町、小笠原村が主産地となっています。

トマトは収穫後も成熟が進む性質があります。一般的な市場流通では、夏場のトマトは輸送中に過熟にならないよう、青いうちに収穫して出荷することが少なくありません。対して、東京産トマトは直売や近隣での販売がほとんどであることから、完熟で収穫し、甘みやうま味が充実した果実を出荷・販売しています。じっくりと樹で熟させてから収穫したトマトは濃いうま味や甘みを感じやすいのが魅力です。

トマト

おいしいトマトの選び方と保存法

◆おいしいトマトの選び方
ヘタが鮮やかな緑色でピーンとしていて、果皮と果肉にハリがあれば、新鮮な証です。ずっしりと重みを感じるもの、花落ち部分にスターマーク(放射状の白い線)が入っているものは、濃厚な味わいがあると言われています。

おいしいトマトの選び方と保存法

◆トマトの保存方法
一個ずつペーパータオルに包んでポリ袋に入れ、ヘタを下側にして野菜室で保存。たくさんあって食べきれない時は、ヘタを落としてから冷凍してもOKです。トマトを丸ごと冷凍すると、解凍時に簡単に皮がむけ、湯むきの手間を省けて便利です。くし切りや角切りにしてから冷凍すれば、凍ったままスープや味噌汁、ミートソースなどにも手軽に利用できます。

◾️東京産のトウモロコシ

都内全域で栽培され、あきる野市、八王子市、東久留米市が主産地となっています。トウモロコシは鮮度低下のスピードが速い野菜の筆頭格。収穫した瞬間から糖度がどんどん落ちていき、昼間の暑さでさらに鮮度劣化が進みます。東京でトウモロコシ本来の甘さを満喫するには、近隣の直売所などで、その日に収穫された東京産を選ぶのがおすすめです。

◾️東京産のトウモロコシ

◾️おいしいトウモロコシの選び方と保存法

◆おいしいトウモロコシの選び方
トウモロコシは鮮度が高いほど、本来の甘みが失われずに残っています。外皮が乾燥しておらず、きれいな薄緑色が新鮮さの目安になります。ひげも要チェックポイントです。先端のひげがこげ茶色をしていれば、十分に熟してから収穫された証。また、トウモロコシのひげは実の一粒と対になっています。実が多いものを選びたい時は、ひげの量が多いものを選ぶといいでしょう。もしくは、外皮の上からひげ側の先端を触ってみて、ふっくらしていれば端々まで実が充実しています。

トウモロコシ画像

◆トウモロコシの保存方法
繰り返しになりますが、トウモロコシは鮮度が命。購入したらすぐに加熱調理するのがベストです。すぐに食べない場合は、加熱調理をして粗熱をとったものを食品用ラップで包んで冷蔵保存し、2〜3日のうちに食べ切りましょう。たくさんあって食べきれない時は、加熱調理後に芯から実を外して冷凍保存も可です。

東京でフレッシュな地産地消を楽しみましょう

鮮度や熟度がおいしさに直結するトマトやトウモロコシは、地産地消と相性のよい野菜です。都内にはJAの共同直売所だけでも60ヶ所(多摩地域47ヶ所、区内12ヶ所、島しょ1ヶ所)あります。他に生産者さんの直営も多数。東京産を入手できるスポットは意外と数多く存在しています。東京産だからこそ堪能できる野菜本来のおいしさを体験してみませんか。

東京産の野菜を扱う飲食店・販売店は、TOKYO GROWNでもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

6月には、東京のトマト農家さんやトウモロコシ農家さんを実際に訪ねて、畑の様子や栽培へのこだわり、おいしい食べ方などを取材予定です。
次回の農家取材記事もぜひチェックしてみてください!

タナカトウコ/

フード系ライター。
著作に「旬野菜のちから−薬膳の知恵から−」「毎日おいしいトマトレシピ」等がある。
日本野菜ソムリエ協会発行「野菜ソムリエ通信」編集担当。保有資格は、野菜ソムリエプロ、漢方臨床指導士、薬膳アドバイザー、他多数。現在は社会人大学生として地理学を勉強中。

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