キウイフルーツ

近年、食物繊維やビタミン類などを含むキウイフルーツが注目を集めています。輸入品のイメージが強いキウイフルーツですが、実は東京でも栽培されていることをご存じですか?
これから収穫の最盛期を迎える東京生まれのキウイフルーツ「東京ゴールド」について、立川市にある髙橋果樹園さんに、おいしさの秘密や栽培のこだわりを伺いました。

東京生まれのキウイフルーツ「東京ゴールド」とは?

「東京ゴールド」は、平成10年(1998年)に都内で発見され、平成25年(2013年)に品種登録された東京生まれのキウイフルーツです。果肉は黄色く、先が尖った形をしており、一般的に流通しているグリーンキウイ(ヘイワード)と比べると、爽やかな甘さで、酸味が少ないのが特徴です。

立川市でキウイフルーツを育てる「髙橋果樹園」

髙橋果樹園 代表髙橋さん

髙橋果樹園 代表髙橋さん
写真提供:髙橋果樹園 

立川市で「東京ゴールド」を育てる髙橋果樹園の髙橋さんにお話を伺いました。

髙橋さんは、江戸時代から続く農家の13代目。代々農地を受け継ぎ、農業を営んできました。先代までは、植木の栽培を中心に行っていましたが、髙橋さんが就農の際に「美味しいと感じてもらえる食べ物を作りたい」という思いから一念発起。果樹の栽培を始め、現在の果樹園を立ち上げました。

キウイフルーツも果樹園を立ち上げた当初から、15年ほど栽培しています。髙橋果樹園さんでは、「東京ゴールド」「レインボーレッド」「ヘイワード」の3品種を栽培しています。

「東京ゴールド」は11月ごろに収穫され、黄色い果肉とさわやかな甘さ、ほどよい酸味が特徴です。

Content Image

写真提供:髙橋果樹園

「レインボーレッド」は11月、12月ごろに収穫される品種で、果肉の中央部が赤く、なめらかな食感と濃厚な甘さが特徴です。無毛のため果実に傷がつきやすく、一つずつ袋をかけて栽培しています。

レインボーレッド袋 レインボーレッド

写真提供:髙橋果樹園

おいしいキウイフルーツを届けるために。髙橋果樹園のこだわり

おいしいキウイフルーツを育てるためには、有機肥料を使った土づくりはもちろん、栽培管理における「摘蕾(てきらい)」や「夏季剪定」、収穫後の「追熟」が大切だと髙橋さんは教えてくれました。

「東京ゴールド」は花の数が多く、「摘蕾(てきらい)」を適切に行うことが、大きく甘い果実を育てるポイントだそうです。作業では、一つの枝についた7~8個の蕾を2個までに減らしていきます。
あらかじめ蕾の数を減らしておくことで、一つひとつの果実に栄養が行き渡りやすくなります。大きく甘い果実を育てるための大切な作業です。

摘蕾前の枝

摘蕾前の枝には多くの蕾がついています
写真提供:髙橋果樹園 

摘蕾後の枝

蕾の数を減らして果実に栄養を集中させます
写真提供:髙橋果樹園 

「東京ゴールド」の果肉は、日光がよく当たることで黄色くなります。日当たりが悪いと、果肉が緑色になることもあるそうで、日当たりをよくするため、枝がよく伸びる夏にしっかりと「夏季剪定」を行います。また、冬季の剪定では、着果する数を想定しながら枝を切り、樹の状態を整えていきます。

そして最後は「追熟」。収穫したてのキウイフルーツは果肉が固いため、追熟が必要です。収穫後は2週間ほど保冷庫で保存し、その後、エチレンガスを用いて追熟処理を行ってから出荷します。
キウイフルーツのみずみずしさを保つために、髙橋果樹園では加湿できる保冷庫で保存しています。追熟によって果実の中のでんぷんが糖に変わり、甘みが増していきます。

こうした一つひとつの丁寧な作業を経て、おいしい東京産のキウイフルーツが私たちのもとに届けられます。

農家さんに聞く「東京ゴールドのおいしい食べ方」

農家さんに聞く「東京ゴールドのおいしい食べ方」

写真提供:髙橋果樹園

「東京ゴールド」のおいしい食べ方を髙橋さんが教えてくれました。

キウイフルーツは追熟することで甘さが増すため、好みの甘さになるまで室温に置き、食べごろになったら冷蔵庫で冷やして食べるのがおすすめだそうです。

熟し具合の見極め方は、キウイフルーツを横向きにして中央を親指と人差し指で挟み、軽くへこむくらいが目安。甘さと酸味のバランスがよい食べごろです。酸味が苦手な方は、表面に少しシワができるまでさらに追熟させると、より甘くなるそうです。

また、キウイフルーツの果汁を逃さず楽しむために、包丁で半分に切り、スプーンですくって食べるのが髙橋さんのおすすめです。

東京で育つ「東京ゴールド」を味わってみよう

東京でも、農家さんの手によっておいしいキウイフルーツが育てられています。なかでも「東京ゴールド」は、鮮やかな黄色い果肉とさわやかな甘さが魅力の品種です。

普段は輸入品を目にすることが多いキウイフルーツですが、身近な東京でも生産されていることを知ると、いつものキウイフルーツが少し違って見えるかもしれません。旬の時期には、ぜひ東京産の「東京ゴールド」を味わってみてはいかがでしょうか。

今回、たくさんの方に東京産キウイフルーツのおいしさを知ってもらうため、プレゼントキャンペーンを実施します。詳細は、TOKYO GROWNのInstagramをチェックしてください。

のはらななこ/Nanako Nohara

病院、施設、保育園など10年以上現場の栄養士として活躍後、現在は栄養指導業務を中心にフリーランスの管理栄養士として活動しています。 料理が好きで、食べて健康になれるようにお野菜多めのレシピをSNS・レシピサイトで投稿しております。プライベートでは1児の母として毎日奮闘中です!

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