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東京都はブルーベリーの生産量が日本一であることをご存知でしょうか。多摩地域から区部まで広く栽培され、摘み取り体験ができる観光農園も数多く存在します。今回は東京都国分寺市で観光果樹園を営むナイトウ果樹園さんにて、ブルーベリーの摘み取りを体験。
一粒ずつ自分で摘み取ったブルーベリーは、摘みたてならではのフレッシュなおいしさが広がります。夏のおでかけに旬を楽しむ半日旅はいかがでしょうか。

東京はブルーベリーの生産量日本一

日本におけるブルーベリーの商業栽培は、昭和43年に東京都小平市にブルーベリーの木が植えられたことが始まりと言われています。農林水産省「特産果樹生産出荷実績調査」によると、ブルーベリーの生産量が最も多い都道府県は平成26年産までは長野県。平成27年産以降は東京都が全国トップとなり、令和5年産でも全国トップの生産量となっています。

東京都農作物生産状況調査結果報告書(令和6年産)によると、東京都全体でのブルーベリー収穫量は321トンです。最も収穫量の多い市区町村は青梅市(49トン)、次に八王子市(35トン)、町田市(35トン)、日野市(27トン)、練馬区(26トン)、国分寺市(20トン)と続きます。

東京はブルーベリーの生産量日本一

住宅街に広がる観光果樹園

今回訪問したナイトウ果樹園さんがあるのは国分寺市。新宿駅からはJR中央線中央特快利用で約25分。最寄りのJR西国分寺駅から線路沿いの路地を歩くこと約15分。

住宅街の中にナイトウ果樹園さんの可愛らしい看板が突如現れました。駐車場も併設されているので、車での来場も可能です(台数に限りがあるため事前予約がおすすめです)。

ナイトウ果樹園看板

駐車場奥の小道に入ると、かわいらしいアンティークの飾りがお出迎え。柱の奥にはブルーベリーの木がちらりと見えます。小道を進んだ先に樹木のゲートがあって、そこが果樹園への入り口です。赤毛のアンを彷彿とさせる世界観にワクワクが止まりません。

ゲートから一歩足を踏み入れると一面のブルーベリー畑。取材した日は、ブルーベリー狩りが始まる少し前の時期だったので、ブルーベリーの枝には完熟前のピンク色の果実がたわわに実っていました。

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取材に対応してくださったのは、ナイトウ果樹園の内藤宏和さん。
内藤家では野菜栽培や植木の生産・刈り込み等を生業としていましたが、約40年前にお父様の代でブルーベリーとブドウをメインにした観光果樹園へと方向転換されたのだとか。内藤さんは就農前は社会経験を積むため会社勤めを経験し、10年ほど前に就農。園主のお父様とともに農作業に勤しんでおられます。

露地栽培での都市農業は、天候に左右されたり、住宅地が近いため近隣への配慮で作業に制約がかかったりと大変な面もあるけれど、「お客様の喜ぶ様子を直接見られることが、観光農園ならではの喜びです!」と笑顔で語ってくださいました。

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時間制限なし!ゆっくりマイペースで楽しめるブルーベリー狩り

ナイトウ果樹園さんでは、お客様に時間を気にせず楽しんでもらうため、ブルーベリー狩りに時間制限は設けていません。摘み取ったブルーベリーを計量して持ち帰るスタイル。今年のブルーベリー狩りは7月末から9月中旬頃まで行えるようです。

時間制限なし!ゆっくりマイペースで楽しめるブルーベリー狩り

園内のブルーベリーは小さなお子様でも摘み取りやすいよう、樹木が低めに剪定されています。のどかな雰囲気が漂う園内をお散歩するだけでピクニック気分が味わえます。

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葉っぱの裏にブルーベリーにつく害虫(イラガの幼虫)を発見!食べる人にとっての安全で安心な無農薬栽培を実践していることから、害虫との戦いも避けて通れません。イラガの幼虫のトゲは触るとピリピリとした痛みが走ります。こまめに除去を行なっているそうですが、摘み取り体験の際は間違えて触ってしまわないよう注意しましょう。

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おいしいブルーベリーの選び方と摘み取りのコツ

ナイトウ果樹園さんでは、ティフブルー、バルドウィン、ホームベル、ウッダードの4種類が植えられていますが、現在では品種の置き換わりが進み、大半が「ティフブルー」と「バルドウィン」になっているそうです。ブルーベリーは6月頃から収穫できる早生の品種もありますが、ナイトウ果樹園さんではブドウの作業と重ならないよう7月下旬以降に収穫できる晩生の品種が選ばれています。

おいしいブルーベリーの選び方と摘み取りのコツ

「ティフブルーは古くからある品種で、中粒でやや甘酸っぱさのある味が特徴です。食べ慣れたブルーベリーの味に近いかもしれません。バルドウィンは大粒になりやすい特徴があり、実のなる量が多い品種です。丸みのある形状で、甘みが強く、やや種感を感じる方もいます。」と内藤さん。園内に品種名の掲示はありませんが、実が大粒で丸みがあり、枝にたくさん実がついていたらバルドウィンかな?と推測しながら摘む楽しさもあるようです。

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ティフブルー(やや平たい形状)

バルドウィン

バルドウィン(丸みを帯びた球形)

内藤さんにおいしいブルーベリーの選び方を聞くと「完熟を見極めることですね!どちらの品種も完熟さえしていればおいしいですよ!」とのこと。
果実全体が黒っぽくなっていれば完熟の証と言えますが、おへそ(軸の逆側の花落ち部分)に少しでも赤みが残っていれば、完熟一歩手前の状態だそうです。

実際に食べ比べてみると、おへそに赤みが残っている実は鋭い酸味が感じられ、おへそまでしっかり黒くなっている実は酸味のバランスがよく濃厚な甘みが感じられました。摘み取り体験をする際は、ブルーベリーの“おへそ”チェックがポイントです。

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ブルーベリーを摘み取る時のコツは「目線を変えることです!」と内藤さん。
観光農園では目につきやすい高さから実が無くなっていきます。しゃがんだり、枝の間を覗き込んだり、目線を変えると状態のよいブルーベリーが見つかるのだそう。

では、ブルーベリーの摘み取り体験を始めてみます。確かに通常の目の高さでは未熟の実ばかりが目に入ってきます。

内藤さんの教えに従って目線を変えてみると、下の方や奥の方に完熟した黒い実をたくさん発見することができました。

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次はおへそをチェック!完熟した実を厳選してやさしく摘み取っていきます。
摘み取ったブルーベリーは園で用意していただいたかごの中へ。

「じっくり吟味して完熟した大粒の実を少しだけ摘んで満足される方、大きさや完熟度を気にせず、たくさん摘むことを楽しまれる方、摘むことが楽しくてなかなか帰りたがらないお子さんもいれば、逆に親御さんの方が夢中になってしまうこともあります。」と内藤さん。
思い思いの楽しみ方ができるのも、時間制限のないブルーベリー狩りならではの魅力です。

気が済むまで摘み取りを楽しんだ後は、休憩コーナーで計量と精算をします。今年の料金は入園料込みで100gあたり260円です。

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取材した日は、ブルーベリー狩りが始まる前のタイミングでした。ブドウ畑との境にあるハウスを、これから休憩コーナーとして整えていくところだそうです。

ハウスの奥からは広々としたブドウ畑が見渡せ、天井のブドウ棚にもたくさんの実がなっていました。木陰でひと休みするだけでも心地よく、オープン後は自園のブルーベリーを使ったアイスクリームも楽しめる予定とのこと。ブルーベリー狩りとあわせて味わってみたい楽しみの一つです。

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東京産のブルーベリーをもっと楽しむ

摘み取りだけでなく、農園スタッフが収穫してパック詰めしたお持ち帰り用パック(480g・1,400円、大粒セレクト480g・1,500円の2商品)も販売されています。
今回は、自宅用と知人への贈り物に大粒セレクトのお持ち帰り用パックを購入しました。知人からは「大粒でびっくり!」と喜んでもらえ、贈る楽しさも味わうことができました。

東京産のブルーベリーをもっと楽しむ

「摘み取ってすぐのブルーベリーは酸味を感じやすいので、砂ぼこりを落とす程度にさっと洗って冷蔵庫で冷やし、フレッシュさを楽しめるうちに生で食べるのがおすすめ!」と内藤さん。
自宅用に購入したブルーベリーを教えの通りにしていただくと、確かにおいしさがワンランクアップしたように感じました。「摘みたてのブルーベリーのおいしさを味わってもらうのには生食がベストですが、自分で摘んだブルーベリーに未熟で酸味が強いものが混じっていたら、ジャムやスムージーに加工してもOK。自分好みの味付けを楽しめるのも、新鮮な素材があるからこそですね」ともお話しされていました。

ふらりと立ち寄れる気軽さが魅力

都心から近い場所にある観光農園には、移動距離や移動時間を考えずにふらりと立ち寄れる気軽さがあります。午前中にブルーベリーを摘んで、午後には自宅で涼みながらフレッシュなブルーベリーをいただくという贅沢も実現可能です。
帽子や水分補給などの熱中症対策、虫除け対策をしながら、この夏は東京産ブルーベリーのおいしさを味わいに出かけてみてはいかがでしょうか。

ふらりと立ち寄れる気軽さが魅力

◾️ナイトウ果樹園
住所 東京都国分寺市内藤1丁目17-5
TEL 042-572-6003

基本的な営業日は火曜・木曜・土曜・日曜(天候の急変により中断する場合があります)。
収穫できるブルーベリーの量と混雑状況を考慮して時間帯ごとの定員が設けられているため、事前予約がおすすめです。
前日までの予約はナイトウ果樹園ホームページのネット予約カレンダーが便利。当日予約についてはお電話にて確認してください。

今後、東京産ブルーベリーを使用したレシピ記事もお届けする予定です。
この後の記事もぜひチェックしてみてください!

タナカトウコ/Toko Tanaka

フード系ライター。著作に「旬野菜のちから−薬膳の知恵から−」「毎日おいしいトマトレシピ」等がある。日本野菜ソムリエ協会発行「野菜ソムリエ通信」編集担当。保有資格は、野菜ソムリエプロ、漢方臨床指導士、薬膳アドバイザー、他多数。現在は社会人大学生として地理学を勉強中。

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