ハーブ農家の料理とおいしい畑の話
“カラフルなピーマン”
まだまだ暑い日が続くこの季節、農園では夏から秋にかけて旬の黄色のバナナピーマンや黒色の浜クロピー、緑色のコルノデトーロ、伏見甘長唐辛子が色とりどりに実っています。
実は、この時期は農家にとって農産物が収穫できなくなる端境期。夏野菜が終わりを迎え、秋冬野菜の種まきをして成長するまでの間の移行期となります。
そんな端境期に旬を迎えているピーマンは、農家にとってまさに救世主なんですよ。
カラフルなピーマンは青臭さがなく子供さんにも人気。
丸ごとかじってもとても美味しいのですが、スライスしたカラフルピーマンの色合いも美しいですね。
今回は、南米ペルー生まれの「セビーチェ」のレシピをご紹介します。
中南米原産のピーマンはまさにこの料理にぴったり!!
この一皿で残暑を乗り切りましょう!
カラフルなピーマン
バナナピーマン
材料(2~3人分)
・茹でタコ 150g
(薄切りにします)
・カラフルなピーマン 2~3本
(小ぶりなものを薄くスライスします)
・甘長唐辛子 1本
(薄くスライスします)
・赤タマネギ 1/2個
(薄くスライスし冷水にさらし水気を切ります)
・レモン汁 大さじ2~3
(※あればライム汁でも可)
・塩胡椒 少々
・ニンニク 1/2片
(すりおろします)
・ブドウ 適量
(半分にカットします)
作り方
① ボウルにすべての材料を混ぜ合わせて、冷蔵庫で1~2時間ほどなじませる。
② ブドウを加え、塩で味を調え、さっと混ぜ合わせて器に盛り付ける。
POINT
▪すべての材料をレモン汁と調味料でしっかりなじませる。
▪食べる直前まで冷蔵庫で冷やす。
▪お好みでコリアンダーやディルなどのハーブを仕上げにのせたり、柚子胡椒を加えるのもおすすめです!
使用した東京産食材
・バナナピーマン ・浜クロピー ・伏見甘長唐辛子
収穫したピーマン
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lala farm table 農園主
奥薗 和子/KAZUKO OKUZONO
東京・青梅市で、農薬や化学肥料を使わない自然に寄り添う農法で、ハーブや伝統&西洋野菜、草花を栽培するフローリストファーマー。
前職では12年間ドイツに暮らし、ドイツフローリストマイスターとして花屋に勤務。自生する植物を用いたフラワーアレンジメントや、美味しい食材や花を添えたテーブルを家族・友人と囲む文化を経験し、野菜や草花を暮らしの中に届けるような仕事がしたいと考え、農家になる決意をする。
帰国後、有機農業を学び、2019年に開業。四季折々のハーブや草花、野菜をセットにしてお届けしている。
著書に「ドイツ式ハーブ農家の料理と手仕事」(山と渓谷社)