リカちゃん：ここから見えるよ！ほら、「ベジ・ベジ」って！

JR青梅線羽村駅の改札を出て、早くも「ベジ・ベジ」の看板を見つけたリカちゃん。 開店５分前になると寒空の下、お客様が次々と集まってきて入口の前に列を作りました。

お客様Ａさん：昨日ここで買ったダイコン、美味しかったわ。
お客様Ｂさん：あら、私もダイコン買ったわ。みずみずしくて美味しかった～！
お客様Ａさん：ね～！あ、開店時間になったわ！
JAにしたま 自然派やさい直売所ベジ・ベジ店長 中村和彦さん（以下、中村さん）：いらっしゃいませ～！おはようございま～す！
お客様Ｂさん：今日は（農家の）〇〇さんのイチゴはありますか～？
中村さん：今日は入ってないんです～明日はあるって言ってましたよ！

パプママ：お客様同士も、お客様と店員さんも、距離が近くて楽しそうだわ♪
リカちゃん：わあ～ハクサイやダイコンが大きい！
パプママ：本当、美味しそうね。ここは農薬や化学肥料を削減し、環境負荷を軽減した農作物としてエコ認証（※）された野菜を中心に扱っていると聞いたわ。
ベジ・ベジ スタッフ 川野聡美さん（以下、川野さん）：エコ認証のこと、よくご存知で！ありがとうございます。
おっしゃる通り、「ベジ・ベジ」の特徴はエコ認証の野菜を多く取り扱っていることです。全品目ではないのですが、何かしらの品目でエコ認証を取得した農家さんであること、というのをお取引する条件とさせてもらっているんです。なかでも入口付近のコーナーは、エコ認証を実際に取得している品目を集めているんですよ。
パプママ：すごい徹底しているんですね！

リカちゃん：この25とか50とかの数字はなに？
川野さん：この数字は、都の慣行使用基準から化学合成農薬と化学肥料を、何％削減しているか、という数字だよ。「東京エコ100」のところにある野菜は、100％削減、つまり不使用ということだね。
リカちゃん：なるほど～！100％削減、50％削減、25％削減、の３種類があるんだね。
川野さん：そういうこと！

パプママ：でもエコ認証を取った農家さんってそんなに多いんですか？
川野さん：羽村、福生、瑞穂町のエリアでは、登録農家さんは50軒近くいらっしゃいます。常時納品している農家さんは15軒前後でしょうか。
パプママ：この地域だけでそれだけたくさんの農家さんがエコ認証を取っているということですね！すごい！
川野さん：そうですね、実はもともとこの地域の農家さんは意識が高く、エコ認証取得済みの農家さんがとても多かったんです。その後、新たに取得する農家さんもどんどん増えて、こんなに多くの軒数になりました。
パプママ：このお店の影響もあるんでしょうね。
川野さん：ありがたいです。
リカちゃん：でもエコ野菜って育てるのが大変だって、以前お会いした農家さんが言ってた。
川野さん：そうなんです。よく知ってるね。でもその分味が濃くて美味しいのが特徴だという人もいます。
先ほどのお客さんとの会話のように、「〇〇さんのイチゴ」「〇〇さんのダイコン」という形で農家さんごとにファンがついているのは、やっぱり農家さんの努力が素晴らしく、味が良い証拠ですね。
パプママ：これだけ楽しみにしてくれるお客様がいると、農家さんもやりがいに繋がりますよね。

ベジ・ベジ店長の中村さん

ベジ・ベジをあとにした二人は羽村駅からひと駅となりの小作駅にやってきました。 駅前の銀杏並木を歩いていくと……

リカちゃん：あそこに人がたくさんいるよ？
パプママ：そうね。あ、お野菜が並んでいるわ。

繁昌農園・繁昌知洋さん：「ココスムマルシェ」へようこそ！地元の工務店さんの庭をお借りして、毎週金曜日の夕方に採れたての野菜を販売しています。この周辺で新規就農した８軒の農家で輪番でやっています。
リカちゃん：シンキシュウノウ？
繁昌さん：代々畑を引き継ぐのではなくて、新しく畑を借りて農家になることだよ。
リカちゃん：へぇ～！

パプママ：ラディッキオ、黄金カブにねずみダイコン？珍しいお野菜もたくさんあってワクワクしちゃうわ。この「日本ほうれん草」ってなんですか？
繁昌さん：一般的なホウレンソウは西洋由来の品種とのかけ合わせですが、これは日本の伝統的なもので寒さに強いんです。今朝は畑に霜が降りて、昼間まで地面がガチガチで。そんな寒さで育ったから、すごく甘くなっていますよ！
パプママ：さっそくいただくわ！ソテーにしようかしら。

リカちゃん：うう、今日はほんとうに寒いよね。
繁昌さん：そしたら焼きイモはどう？ちょうど焼きあがったところだよ。
パプママ：おイモも育てているんですか？
繁昌さん：そうです。うちの畑の紅はるかを、ひと月熟成させています。はい、どうぞ。
リカちゃん：うわあ、すごい甘い！
パプママ：ほんとだ！まるでお菓子みたい。でも奥深い懐かしい味わいがするわ。
リカちゃん：美味しい焼きイモ、自分でも作れたらいいな。私も将来、農家さんになっちゃおうかな？
繁昌さん：いいね！そうしたら一緒にマルシェやろうか！農家は僕たちの食生活を支えている大事な職業なんだよ。自然の中でのびのびと仕事できるから、心も豊かになれそうだね！

直売所情報まとめ

■自然派やさい直売所　ベジ・ベジ
住所: 東京都羽村市羽東１-５-１営農経済部棟
営業時間: 9:00～15:00
定休日：土日祝休み
アクセス：青梅線羽村駅徒歩2分、駐車場あり
東京都エコ農産物の認証を受けた野菜を中心として、グルテンフリーの米粉パンや近隣の清水牧場のジェラートなども取り扱っている。
農家さんと店員さん、そしてお客さんの距離が近く、アットホームなお店。

■ココスムマルシェ（岩蔵マルシェ）
東京都羽村市小作台３丁目20-２
青梅線小作駅徒歩３分。毎週金曜日16時～18時、青梅市の新規就農者が輪番で店頭に立つマルシェ。若い農家さんとのおしゃべりも楽しい。岩蔵地区から移転したので、岩蔵マルシェとも呼ばれている。