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キノコといえば、長野や新潟が産地というイメージが強いかもしれませんが、実は東京都内でもさまざまなキノコが生産されています。今回は、青梅市や奥多摩町の原木シイタケ、檜原村のアワビタケやマイタケなど、東京都産キノコを使った料理が楽しめる「とうきょう特産食材使用店」の3店舗を紹介します。東京の食の奥深さをもっと知りたい方に、ぜひ訪れてほしいお店ばかりです。

「とうきょう特産食材使用店」とは

東京都では東京産農林水産物を積極的に活用している都内の飲食店等を「とうきょう特産食材使用店」として登録し、ガイドブックやホームページでPRしています。登録店は「とうきょう特産食材使用店」と書かれたボードが目印となり、おおむね年間を通じて東京産食材を使用し、来店者に産地や流通方法の情報を提供するなど、地産地消の推進に取り組んでいます。
東京都内では、野菜・果物・畜産物・水産物など、さまざまな農林水産物が生産されています。「とうきょう特産食材使用店」では、こうした東京産食材を使った料理を味わうことができます。

今回は、「とうきょう特産食材使用店」の中から、東京産のキノコを使った料理が楽しめる3店舗をご紹介します。青梅市の内沼きのこ園で育てたキノコを使った料理が楽しめるお店や、奥多摩の食材とともにキノコ料理を味わえるお店など、それぞれ異なるスタイルで東京産キノコの魅力を楽しめる店舗をピックアップしました。

軽食喫茶ぴるつ

青梅市にある「内沼きのこ園」に併設する、シイタケ料理が楽しめるカフェ。家族3人で切り盛りするアットホームなお店で、創業から約15年、地元の人々に愛されています。

軽食喫茶ぴるつ

落ち着いた雰囲気の店内
写真提供:軽食喫茶ぴるつ

使用するのは、自園で栽培した原木自然栽培のシイタケ。「提供するメニューには、化学調味料は使っていません。原木栽培のシイタケをメインにして、素材のおいしさを活かすことをずっと大切にしてきました」と内沼さんは話してくれました。
秋には、マイタケやシメジ、クリタケなどが採れれば、「キノコご飯」や「キノコ汁」も提供することがあるそう。「その時採れたキノコを使って作る」というスタイルで、自園栽培ならではの旬の恵みが味わえます。

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「さっぱり食べられる」と人気のきのこピザ
写真提供:軽食喫茶ぴるつ

看板メニューは、「きのこピザ」。「シイタケがたっぷりとのって、クリスピーな生地との相性が抜群」という内沼さん自慢の一品です。内沼さんは、「採れたてのシイタケを提供できるのは、カフェのすぐそばで栽培しているという環境ならではだと思っています。ぜひ新鮮でおいしいシイタケを味わいに来てください」と声を弾ませます。

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シイタケ狩りも人気。体験は要予約。
写真提供:軽食喫茶ぴるつ

炉ばた あかべこ

奥多摩町の山あいにたたずむ「旅館 荒澤屋」。創業100年を超えるこの老舗旅館の館内に、2013年にオープンした食事処が「炉ばた あかべこ」です。4代目として2005年に家業を継いだ現店主が、都内有名料理店での修業で磨いた腕を活かし、東京産の食材を使った料理を提供しています。

炉ばた あかべこ

囲炉裏のあるどこか懐かしい客室
写真提供:炉ばた あかべこ

使用する食材は、檜原村産のアワビタケやマイタケをはじめ、奥多摩町産のユズ、ノラボウ、ワサビ、タケノコ、ズイキ、ハヤトウリ、コンニャクイモ、ねっとりした食感が特徴の治助イモ、奥多摩ヤマメ、ニジマス、立川市産の東京ウドなど。すべて生産者と直接取引しており、直送で仕入れています。

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マイタケの土瓶蒸し
写真提供:炉ばた あかべこ

「マイタケの土瓶蒸し」は、シンプルだからこそマイタケの旨味が詰まったこだわりの一品。「アワビタケの鍋」も人気で、「アワビタケはだしがたっぷり出るのが特徴。煮込むほどに旨味がスープに溶け出します。食材自体の繊細な味わいを引き出すことにこだわっています」と、若女将の荒澤梢さんは語ります。
荒澤さんは、「都心から電車で2時間足らずの場所に、これほど豊かな食材があることを料理を通じて伝え、奥多摩町という土地そのものに興味を持つきっかけになれればうれしいです。じっくりおもてなしします」と話してくれました。

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東京産の食材をふんだんに使った料理でおもてなし
写真提供:炉ばた あかべこ

カフェレストランSAKA

奥多摩町の豊かな自然の中に立つ「カフェレストランSAKA」は、社会福祉法人ふるさと福祉会東京多摩学園に併設するレストランです。2013年にオープンし、園生たちの働く場をつくるとともに、地域住民との交流の場として親しまれています。

カフェレストランSAKA

赤を基調とした外観
写真提供:カフェレストランSAKA

園生たちが丹精込めて育てた原木シイタケやキクラゲを使ったメニューを提供。東京和牛株式会社から直接仕入れた秋川牛を、店内でひき肉にし、シイタケをたっぷり混ぜた「秋川牛と奥多摩シイタケのハンバーグ」が一番人気のメニューで、このハンバーグが2つ味わえる「豪快!ダブルバーグ」もファンが多いといいます。もう一つのおすすめ「豆腐とキクラゲと山芋のつくねバーグ」は、ふわふわととろけるような食感の肉だねにコリコリとしたキクラゲを混ぜた、食感が楽しめるメニューです。

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秋川牛と奥多摩シイタケのハンバーグ
写真提供:カフェレストランSAKA

理事長の山下卓さんは、「奥多摩町の山の中にあり、人と交流する機会がほとんどなかったため、誰でも気軽に来られるような場所を施設の中に作りたかったんです。今では、シイタケを買いに来たお客様が食事もしてくれて、学園みんなのやりがいにつながっています。」と語ります。

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学園で採れた野菜の直売も行っています
写真提供:カフェレストランSAKA

今回ご紹介した3店舗には、異なる背景とこだわりがありました。家族3人で守り続ける原木シイタケの味、奥多摩町の豊かな自然を丸ごと食卓に届けたい若女将の情熱、そして就労支援施設と地域をつなぐ場として生まれたレストラン。 それぞれが「東京の食を盛り上げたい」という想いのもと、日々食材や料理と向き合っています。ぜひこだわりの一品を食べに出かけてみてください。

店名:軽食喫茶ぴるつ(内沼きのこ園内)
住所:東京都青梅市成木1-90
電話:0428-74-4528
営業時間:10:00〜17:00
定休日:火曜日(6〜8月は火・水曜)
アクセス:JR東青梅駅より都バス成木循環行き「成木一丁目四ツ角」下車徒歩5分、または圏央道青梅ICから約15分

店名:炉ばた あかべこ(旅館「民話の宿 荒澤屋」内)
住所:東京都西多摩郡奥多摩町(詳細は公式HPにてご確認ください)
※要予約

店名:カフェレストランSAKA
住所:東京都西多摩郡奥多摩町海沢564
電話:0428-85-8155
定休日:日曜・月曜・第1火曜
運営:社会福祉法人ふるさと福祉会

荒井名南/Meina Arai

「食で未来を拓く」をコンセプトに、毎日の食卓に寄り添う管理栄養士。3人の子供を育てる母親として、忙しい日常の中でも「健康という土台」を大切にする食事を提案している 。
管理栄養士、フードスペシャリスト、離乳食アドバイザーなどの資格を持ち 、雑誌やWebメディアでの実績も豊富 。現在はレシピ開発のほか、地域のこども食堂に携わるなど、食を通じたコミュニティづくりにも尽力中 。

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東京産をおいしく食べる

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