小平のえだまめ畑にGo!
東京産のおいしい枝豆があると聞き、小平にやってきました。
川里さんのお家は、200年以上続く農家さんです。
お父様の代ではトウモロコシを主に育てていましたが、代替わりした際に、
他の産地よりも長く育てられて競争力のある枝豆を作ろうと転向なさったそうです。
食品成分 | えだまめ | |
---|---|---|
廃棄率 | 45% | |
エネルギー | 135kcal | |
水分 | 71.7g | |
たんぱく質 | 11.7g | |
脂質 | 6.2g | |
炭水化物 | 8.8g | |
灰分 | 1.6g | |
重量 | 100g |
夏が旬のえだまめ。えだまめとは、大豆を未成熟のうちに収穫したものです。
関東でも多く栽培されており、品種により味や風味が異なります。
非常に栄養価が高く、たんぱく質やビタミンB1、カリウム、食物繊維、鉄分などを豊富に含んでいます。
東京産のおいしい枝豆があると聞き、小平にやってきました。
川里さんのお家は、200年以上続く農家さんです。
お父様の代ではトウモロコシを主に育てていましたが、代替わりした際に、
他の産地よりも長く育てられて競争力のある枝豆を作ろうと転向なさったそうです。
島田は、仕事柄、いろんな農家さんのところに伺わせていただきますが、
農家さんの敷地に一歩入っただけで、その農家さんがおいしい野菜を作れるかどうか分かります。
きちんと掃除されていて、整理整頓できているきれいな感じの農家さんは、間違いなくおいしいものを作ります。
川里さんのところは、本当にきれいで、食べる前からこの農家さんが作るものは絶対おいしいって確信がありました。
川里さんは、「東京都GAP認証制度」による初の認証者の一人です。
東京都GAPの前にJGAPも取得しており、ダブルで取得なさっています。
「GAP」とは、「Good Agricultural Practices」の略で、直訳すると「良い農業の実践」という意味を持つ農業界の新しい認証制度で、食品安全、労働環境、環境保全に配慮するなど、適切な農場管理ができている農場や団体に与えられるものです。
オリンピック・パラリンピックの選手村で使用される食材の調達要件には、GAPの取得が必須となっています。
肥料や水やりの管理など基準が120項目以上あり、GAPを取得するのは簡単ではなかったそうですが、今までしてきた作業の見直しになり、以前よりも作業効率が上がって、安全性の保障にもなるので取得して本当によかったとおっしゃっていました。
忙しい時には奥様がお手伝いするそうですが、基本的には川里さんひとりでの作業のため、えだまめの繁忙期には、眠る暇がないぐらい忙しかったそうです。
このままではいけないと考え、機械化を進めたそうです。
稼働で考えると1年のうちに数日しか使わないものもあるけれど、機械化を進めたことで収量も多くなり、自分の時間が作れるようになり、何より作業が楽しくなったとおっしゃっていました。
人手不足の昨今、農業を続けるためには、大事なことです。
導入した機械を見せていただきました。
畑にマルチを張って種を蒔くのも機械。水を撒くのはスプリンクラー。収穫はトラクター。
収穫してきたら、枝からえだまめをむしる機械に入れて、ブラシのついた専用の機械で洗浄し、カゴごと、ぐるぐる回してえだまめから水を飛ばす機械に入れます。
ちなみに、この機械を導入する前は、朝4時まで枝豆をタオルで水を拭いていたこともあったそうです。
水気が切れた枝豆は選別機にかけて、痩せているものはふるい落とし、最後は目視で1粒のものなどを除き、直ちに冷蔵庫に入れて保管します。
えだまめ専用の計量する機械にかけて、再度、はかりに乗せて計量を確認し、袋詰めしていきます。
袋のまま
電子レンジOK!
そうそう。川里さんのところのえだまめの袋、可愛いだけでなく実は秘密が2つ隠されています。
ひとつめの秘密は、袋の中にKAWASATOというアルファベットが枝豆のイラストでバラバラに描いてあります。お父様の代に作っていたトウモロコシのイラストも、こっそり描いてありました。
もうひとつの秘密は、この袋は、そのまま電子レンジにかけられる袋なんです!チャックをしたまま、電子レンジにかけるとすぐに食べられます。
そのままでも電子レンジにかけられますが、えだまめを軽く水洗いしてから塩を振った方が、えだまめに塩がくっつきやすくなるので、おススメだそうです。
取材の日は、朝から小雨がぱらついてました。お話を伺っていたら雨があがったので、畑に伺わせていただきました。
住宅街の中に広い長方形のえだまめ畑が広がっていました。ふわふわに手入れされた土に黒いマルチシートが張ってあり、えだまめが並んでいました。
現在育てているのは、「湯あがり娘(ゆあがりむすめ)」という甘みと香りの良い品種です。
えだまめって、こんな風に実るんですね。畑でも枝豆の青い香りがしていました。
1枝に70g程度の収量だそうで、1袋には4~5枝分のえだまめが必要だそうです。
川里さんとお話していて何度も耳にしたのは、「感謝」という言葉です。
自分が継承しやすいように、少しずつ農場の環境を整えてくれたお父様や東京都GAPを取得するための資料集めや指導をしてくれたJAの方など、自分ひとりでは、とてもできなかった。本当に感謝していると、何度もおっしゃっていました。そんな感謝の気持ちが、えだまめに表れているように感じました。
自宅に帰って、袋ごと電子レンジにかけて川里さんのえだまめを食べましたが、甘さと香り味の濃さが印象深いおいしかったです。
▽東京の特産物「エダマメ」のページはこちら
https://tokyogrown.jp/product/detail?id=571245
▽レシピ「枝豆のペペロンチーノ」のページはこちら
https://tokyogrown.jp/recipe/detail?id=672789
島田さん
川里さん
川里さん:東京都GAPを取得したことで効率がよくなりました。 島田:川里さんのえだまめは、「感謝」の味がしました。