同じ野菜でも、出始めと終わりごろでは味が違うもの。特になすの旬は長いです。
初夏のなすはやわらかで味も淡いので、生で食べたり、さっと炒めて。夏の終わりから次第に皮が固くなってきますが、じっくり加熱するとねっとりとした食感と深い味わいをみせてくれるようになります。「秋茄子」と有名なことわざにもあるくらい、特別なものということかもしれません。
今日は、春巻きにしてみましょう。先に塩を振って、少し水分を出してから片栗粉をまぶすことで、ジューシーに仕上がりますよ。シンプルに野菜がごちそうになる、あるとうれしい1品です。
材料(作りやすい量)
・なす 2本(250g程度)
・春巻きの皮 5枚
・花椒 15粒
・塩 小さじ1/2
・片栗粉 小さじ1
・水溶き小麦粉 適宜
・揚げ油 適宜
作り方
① なすは長ければ半分に切って、4~6等分の放射状に切り、塩をふり、片栗粉をまぶす。
② 春巻きの皮をひろげ、なすを適量のせ、花椒を3粒のせて巻く。巻き終わりは水溶き小麦粉をぬってとめる。
③ 170度程度の油で揚げ、きつね色になったら引き上げる。塩を添えて召し上がれ。
【POINT】
▪先に塩を振って、少し水分を出してから片栗粉をまぶして揚げるとジューシーな仕上がりに。にんじん、いんげん、さつまいもなどでも応用してみてください。
▪スパイスがアクセントになりますので、お好みで。真夏ならバジルと黒胡椒を巻いてもおいしいです。
使用食材
・なす 生産者:三鷹市 冨澤ファームさん
[購入場所] 冨澤ファーム 直売所
▼ https://tokyogrown.jp/learning/agriculture/gap/detail?id=870986
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料理家 エッセイスト
藤原 奈緒/NAO FUJIWARA
Cooking heals yourself. “料理は自分の手で自分を幸せにできるツール”という考えのもと、商品開発やディレクション、レシピ提案、教室などを手がける。
東京・小金井市で「あたらしい日常料理 ふじわら」という
家庭のための調味料のブランドを主宰。
共著に「機嫌よくいられる台所」(家の光協会)がある。
https://nichijyoryori.com/
https://www.instagram.com/nichijyoryori_fujiwara
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