のらぼう菜を知っていますか?東京の多摩地域では、江戸時代から食べられていたのだとか。アブラナ科の野菜のなかでも苦みやくせがないので、どんなお料理にも合わせやすいのが特徴です。
わたしの好きな食べ方をご紹介しますね。のらぼう菜をにんにく、いりこと一緒に塩とオイルをかけて蒸すように焼いて、パスタと和えます。地味なようで滋味ななかに、はっとするようなおいしさがあります。のらぼう菜がよく合いますが、菜の花や小松菜など季節の青菜でもおいしいですよ。

1年続いたこちらの連載ですが、春からは不定期連載となります。引き続き、直売所に足を運んでいただき、お楽しみいただけたらうれしいです。

材料(2人分)

・のらぼう菜     1把(200g)
・にんにく      1かけ
・いりこ       8本ほど
・パスタ       160g
・塩、オリーブオイル(EXバージン)、黒胡椒     適宜

作り方

① のらぼう菜は洗って4~5㎝の長さに切る。にんにくはスライスする。いりこは頭とワタをのぞき、大きければ割る。大きめの鍋に湯をわかし、1%の塩を入れる。

② フライパンににんにく、オリーブオイル大さじ1を入れ、弱火にかける。香りがたったらいりこを入れてなじませ、のらぼう菜を茎のほうから入れる。塩小さじ1/2、オリーブオイル小さじ1をかけて炒め蒸しにする。

③ パスタを袋の表示どおりにアルデンテにゆで、水気をきって②のフライパンに入れる。ゆで汁を80㏄加え、 フライパンの中の油と水を乳化させるようにあわせる。黒胡椒をかけてどうぞ。

POINT

▪塩とオイルをかけて焼くことで、野菜から水分が出やすくなり、ぎゅっと味が濃くなります。
▪シンプルな料理なので、いりこや塩、オイルがおいしいと仕上がりが変わります。パスタは細めがよく合います。唐辛子やレモンなどをプラスしてもおいしいです。

料理家 エッセイスト

藤原 奈緒/NAO FUJIWARA

Cooking heals yourself. “料理は自分の手で自分を幸せにできるツール”という考えのもと、商品開発やディレクション、レシピ提案、教室などを手がける。
東京・小金井市で「あたらしい日常料理 ふじわら」という
家庭のための調味料のブランドを主宰。
共著に「機嫌よくいられる台所」(家の光協会)がある。
https://nichijyoryori.com/
https://www.instagram.com/nichijyoryori_fujiwara

家庭のごはんをおいしく、手軽に。
ふじわらのおいしいびん詰めは、オンラインストアと実店舗・全国の取扱店にて販売中。
https://fujiwara.shop/

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野菜がおいしい!藤原奈緒の直売所からはじめるレシピ

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