HUNTING

原木シイタケの基本情報

食品成分シイタケ
廃棄率0%
エネルギー132kcal
水分64.7g
たんぱく質3.3g
脂質0.4g
炭水化物28.9g
灰分2.7g
重量100g

シイタケは名前の由来はシイの木の枯れ木に生えるキノコとされていますが、シイ以外にもクヌギやナラ、カシなどの落葉広葉樹の森林で全国的に自生しています。現在は栽培が進み、流通している物はほぼすべて栽培されたものです。栽培にも上記の原木を使い自然に近い状態で作る原木栽培と、おがくずなどを固めて使う菌床栽培がありますが、流通しているほぼ90%は菌床栽培物です。

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青梅の原木シイタケをハント!

実は森林が多い東京!

東京都の総面積の約4割が森林だって、ご存知でしたか?
その内の約7割は、多摩西部のあたりだそうです。そんな森の恵みの「きのこ」をハンティングしに伺いました。

きのこを探して青梅に!

青梅の内沼きのこ園さんは、のどかな山の中の素敵なログハウスが目印です。ピザ窯などもあり、隣接するカフェでおいしいきのこ料理が食べられます。

かわいい木の子たち

早速、内沼さんにきのこを見せていただきました。組んでいる木は、18年もののブナだそうです。

ブナの木からきのこが生えている姿を目にして、「きのこ」って本当に「木の子」なんだって思いました。

原木シイタケ!

内沼さんのところでは、シイタケ、マイタケ、クリタケ、ナメコを育てています。
今回は、シイタケを見せていただきました。
シイタケは、春に菌を植えて10月ぐらいに生える「秋子」と秋に植えて春にできる「春子」の2タイプがあるそうです。
ブナの木に菌を植えてから刺激を与えることによって発生するそうで、内沼さんのところでは、木を積み上げる時の音や、水に漬けて刺激を与えているそうです。

キノコは世界を救う!

ブナと言えば、どんぐりの木のイメージですが、どんぐりを植えても1本の木しか生えません。それは、それで大事ですが、ブナの木を切ると、切り口から芽が出て、さらに太い木になるそうです。
ブナ類のような広葉樹は、スギなどの針葉樹と比べると生育に時間がかかります。根を横に張るため、大雨のときに山崩れを防いだり、落ちた葉が腐葉土となり治水の働きをします。そして、ブナの木から生えるきのこの胞子は、倒木などを分解し、山を守る働きがあるのだそうです。
また、きのこを収穫した後のブナの木は、粉砕しておがくずにし、菌床栽培のきのこの材料に再利用されます。さらに、そのおがくずを焼却した灰が、藍染めの藍を発行させる原料になるそうで、廃棄が出ない自然と共生する循環型の営みがありました。

シイタケのおいしい見分け方!

ところで、食いしん坊な島田は気にかかってることがありました。
「シイタケのおいしい見分け方って、なんでしょうか?」
内沼さんが良い笑顔で教えてくださいました。
「一般的には、ころんとした肉厚のシイタケが良質とされているけれど、その状態だとまだ旨味が十分じゃないんだよ。こうやって、ヒラヒラになって傘が開いた状態が一番うまい。うちでは『完熟シイタケ』って呼んでるんだ。食べる?」
「わーい。ぜひ!」

内沼さんのところでは、きのこのおいしい食べ方を尋ねられることが多いことをから、きのこ料理がメインのカフェを始めたそうです。
その他に、きのこ狩りをしたきのこを七輪で焼いて食べられる施設を持っています。
原木シイタケは自然のものなので、湿度や温度によって収量が変わるので生産量が安定しないため、内沼きのこ園さんでは、きのこの生育状態を見ながら、きのこ園への訪問を予約制にしています。

隣接したビニールハウスに用意した七輪で、もぎたてのシイタケを焼いていただきました。
傘が開いてヒラヒラです。これか。完熟シイタケ。
内沼さんから焼き方のご指導をいただきました。シイタケの裏側に水滴がびっしり出てきたら食べごろだそうです。

うわ。おいしいっ!!
肉を食べてるようなしっかりした歯触りと鼻に抜ける香り、そして旨味の余韻の長さ。
こんなおいしいきのこを食べることが、山の再生の応援になるなら、全力で応援したいです。

内沼秀夫さん

島田さん

原木シイタケ作りは環境を守る!

有機の王様はきのこ!きのこを食べれば、緑が増える!原木シイタケを食べて森を守ろう!

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