江戸東京野菜

谷中ショウガ

谷中ショウガ

谷中ショウガの特徴

谷中生姜は、かつて荒川の地で栽培されていました。谷中本村(現西日暮里一丁目、二丁目付近)で栽培された葉生姜、それが本来の谷中生姜です。谷中は水に恵まれ、排水も良く、しかも西日に当たらない土地で栽培されていました。三河島や尾久でも栽培されていましたが、谷中本村で栽培されたものはスジがなく香りも良いとして、お盆の際には贈答品としても使われました。栽培には、きれいな水と西日の当らない場所が必要とされ、谷中本村はその栽培に適した場所だったのです。関東大震災後、都心部の市街地からの人口流入等により、農地は格段に減り、戦前には、ついに谷中生姜は栽培されなくなりました。谷中ショウガは、「盆ショウガ」ともいわれ、夏の盛りの食欲増進のために、江戸っ子の食卓に上りました。根茎がまだ小さく柔らかいうちに葉が付いたまま若取りしたもので、主に小生姜と呼ばれる小ぶりの生姜品種が用いられます。葉生姜の根茎は柔らかく、辛味も一般的な生姜ほど強くありませんが、風味がよく、生のままかじることも出来ます。芽の付け根の赤みが強く出ているものの方が良品として扱われています。

旬の時期
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レシピ

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