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パッションフルーツの基本情報

食品成分パッションフルーツ
廃棄率0%
エネルギー64kcal
水分82.0g
たんぱく質0.8g
脂質0.4g
炭水化物16.2g
灰分0.6g
重量100g

パッションフルーツは、南国を思わせる甘い香りとさわやかな酸味が特徴の夏のフルーツです。
卵型の果皮の中には種の周りに黄色いゼリー状の甘酸っぱい果肉が入っています。
観葉植物でも知られるトケイソウの仲間で花も可愛らしいです。

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三宅島のパッションフルーツをハント!

風が吹く島の新しい果物

三宅島は火山活動が活発で、直近では平成12年の噴火災害の際には、約5年間の全島民の避難指示が出ました。火山ガスの影響を受けて島の産物である観葉切り葉類が生育が難しくなり、新たな特産物をと、パッションフルーツを育て始めたそうです。

高品質なパッションフルーツ

パッションフルーツは、国内では沖縄県、鹿児島県についで東京都が3番目の産地です。
東京都では主に小笠原や大島・三宅島・神津島などの島しょ地域で作られています。
今回は、雄大な自然に囲まれた三宅島のパッションフルーツの畑にお邪魔しました。
三宅島は風が強く、パッションフルーツはハウス栽培されています。
伺った菊地農園さんでは、東京都エコ農産物の認証も取っていて、有機質肥料で土づくりをして、ハウスの入り口には防虫ネットを張り、なるべく化学肥料や化学農薬を使わない取り組みをしているそうです。

ハウスに入ってビックリしたのは、パッションフルーツが大きい!!
私が知っているパッションフルーツよりも1.5倍ぐらい大きくて、最初アボカドかと思いました。
島で育てられている主な品種は「台農1号」という品種だそうで、甘さと酸味のバランスが良いのが特徴です。

受粉してみたよ!

日に当てすぎると日焼けするし、日光不足でも生育が悪くなったり虫がつきやすくなったりするので、葉の位置や枚数まで計算されているそうです。
大きな美しい実にするため、三宅島のパッションフルーツは、1年ごとに苗を植え替えるそうです。
昨年の7月に挿し木をした苗が4月に花を咲かせ、6月ぐらいから実をつけ始めます。花が咲いたら1日しかもたず、人の手で受粉をしないと実がならないという手間のかかるフルーツです。
島田も早速、受粉のお手伝いをさせていただきました。

ずーっと上を向いて咲いた花を見つけて毎日咲く花をハケでひとつひとつ丁寧に受粉させるのですが、これ、地味にきついです。
菊地農園では、お父さんとお母さんの仕事だそうで、木の高さをお母さんの背に合わせているそうです。それでも大変!

受難の果物

「パッションフルーツ」の名前の由来ですが、パッションと聞くと「情熱」かと思いますが、「Passion」のもう一つの意味、「受難」を指します。
花の中心の時計の針のようなめしべをキリストの十字架に、おしべが打ち付けられた釘、花の蔓をムチに見立て、キリストの受難を象徴しているようだと言われているそうです。

熟してから収穫

パッションフルーツは蔓で熟して、自然に落ちてきてから収穫するので、ひとつずつ袋に入れて枝から落ちても傷がつかないように、ワイヤーで固定します。
すごく手間がかかる作業ですね。

三宅島のパッションフルーツの旬は6月~9月ぐらい。
島内の飲食店で、ジュースやお菓子などをたくさん見かけました。
夏を感じる東京のパッションフルーツは、味わって欲しい逸品でした。


▽レシピ「パッションフルーツと白身魚のカルパッチョ」のページはこちら
 https://tokyogrown.jp/recipe/detail?id=672793

島田さん

おいしく食べるコツ

パッションフルーツは、完熟してから出荷されますが、常温で皮が全体的にシワシワになるまで追熟すると、酸味が抜けて甘くなります。
食べる直前に冷やすのが、おいしく食べるコツです。

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