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大根の基本情報

食品成分大根
エネルギー18kcal
水分94.6g
たんぱく質0.5g
脂質0.1g
炭水化物4.1g
灰分0.6g
食塩相当量0g

日本で古くから栽培されていたアブラナ科の野菜で、古名は「おおね」で大根と書き、文字通り太い根の部分を主に食べます。春の七草の「すずしろ」は、大根のことです。

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東京の大根を比べてみた!

日本の食卓となじみ深い大根

おでんや煮物、焼き魚に添えられる大根おろしやサラダにたくあん、切り干し大根など、みんながよく食べる野菜です。
そんな大根ですが、全国各地で200を超える固有の品種があると言われています。現在では育てやすさが優先され、日本国内の市場に流通する大根の90%以上が青首大根です。一方で東京にも古来の品種の大根が存在し、有名なところでは、練馬大根や亀戸大根、そのほかにも大蔵大根や汐入(しおいり)大根、荒木田(あらきだ)大根、志村みの早生大根、東光寺大根など所縁の地名がついています。

大根を比べたよ

青首大根と東京の代表的な大根を並べてみました。
見た目が全然違います!
上から、練馬大根、大蔵大根、青首大根です。
練馬大根は、真ん中が膨らんでいて成長すると1mぐらいの長さになるので、農家さんが土から抜くときに抜きづらいそうです。
大蔵大根は、葉の近くから根元までほぼ同じ太さで、皮が柔らかいので傷がつきやすいそうです。
青首大根は、ストンとした形で根元になるにしたがって細くなるので、土から抜きやすいです。
「大根足」って言葉があるけれど、練馬大根だったらアリだな。って余計なことを考えてしまいました。

まずは生でかじってみよう

左から大蔵大根、青首大根、練馬大根です。
大蔵大根は、皮が柔肌ですがしっかりした肉質でカリっとして、香りがあります。煮物にしたら味がしみそう。
青首大根は、水分が多くてなめらかな肉質で甘みがあります。夏はちょぴり辛くなるので、サラダに合いそう。
練馬大根は、身がしまっていて歯ごたえがよく、たくあんやべったら漬けに使われるのに納得です。

大蔵大根の畑に潜入!

どんなふうに育っているのか畑が見たくなりました。
練馬大根も大蔵大根も、旬が短いのと育てている方が少ないので、畑を見せてくださる農家さんを探して、ようやく見つけました!
一度栽培が途絶えた大蔵大根を復活させたベテラン農家「大塚農園」の大塚さんです。
土づくりにこだわり、代々続いてきた畑で野菜を育てていらっしゃいます。
世田谷の住宅街の中に大蔵大根の畑が広がってました。

都市農業のシンボルとしての大蔵大根

人口の多い世田谷で代々農家をしている大塚さんは、大蔵大根について
「都市農業は、常に社会に向かってアピールしていかないといけないと思うんだよ。大蔵大根は一度絶えた品種だけど、東京の中でも世田谷の野菜として、育て続けることが地域として大事だと思うんだ」
めちゃめちゃかっこいいです。うっかり惚れそうになりました(笑)

大蔵大根のおいしい食べ方

「円筒型で根元がお椀みたいな形でまとまっていて、肌が柔らかくて傷が目立ちやすく繊維が粗いから味がしみ込みやすい。だから、おでんとかふろふき大根みたいな煮物がいいよ」と教えてくださいました。
島田は大蔵大根でステーキが食べたくなってレシピを考えました。

▽大蔵大根レシピ「大蔵大根のステーキ」
https://tokyogrown.jp/recipe/detail?id=996107

それにしても、葉っぱが立派!
大蔵大根でもう1品、大根葉のふりかけも作っちゃおう。

▽大根葉レシピ「大蔵大根のふりかけ」
https://tokyogrown.jp/recipe/detail?id=996098

大蔵大根と時代劇

「時代劇でこだわる監督だと、青首じゃなくて、首が白くない大根を使いたいって言われたりするんだよ」
江戸時代ぐらいの時代劇や時代小説に大根が出てきたらチェックしなくちゃ!
大蔵大根でもおいしそうだけど、首が白い練馬大根は、江戸時代風に粋な小鍋仕立てレシピが合いそう!

▽練馬大根レシピ「練馬大根とアサリの小鍋仕立て」
https://tokyogrown.jp/recipe/detail?id=996103

みずみずしい青首大根は、夏でも冬でもおいしいサラダレシピにしました。
▽青首大根レシピ「青首大根のサラダ」
https://tokyogrown.jp/recipe/detail?id=996110

島田さん

大塚さん

ひとこと

●大塚さん
大蔵大根は、味がしみて煮物にオススメです。
●島田さん
同じ大根でも食感や香りなどさまざまな特徴があります。東京の固定種の大根を見かけたら、ぜひ食べてみてください。

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