緒方湊の誌上セミナー

STUDY 10

収穫の秋 おいしくたべよう!秋の味覚
みずみずしさが魅力のナシ!

東京で有名なナシの産地があります。それは稲城市です。
稲城のナシは、味もおいしく、売り出されるとすぐに売り切れてしまうほどの人気です。
今回はナシについて一緒に学びましょう!

問題

甘いのはどの部分でしょう?

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正解は、②下の半分です!

<解説>

特にお尻の部分です。
梨のお尻は花がついていたところです。花が咲く部分に近いところには、花を咲かせるためにたくさんの栄養が集まっているので甘くなるといわれています。
※食べ比べてみるとよく分かります。

問題

梨は別名「○○の実」と呼ばれています。
それは何と呼ばれているでしょう?

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正解は、①ありの実(有りの実)です。

<解説>

梨の名前の由来は中が白いから「なかしろ」、略して「なし」になった説や、梨は風があると実らないことから「風なし」、略して「なし」になった説など諸説あります。
梨というのが「無し」にも聞こえることから縁起が悪いということで逆の意味の「有る」にして「有りの実」と呼ぶようになったと言われています。「○○有りの実園」という梨農園さんも多くあります。

おすすめのナシの選び方!

ザラザラのものと、ツルツルのもの、どっちがオススメ?

梨には「幸水」に代表される関東圏で栽培が多い赤梨と、「二十世紀梨」に代表される関西圏で栽培が多い青梨があります。赤梨には表面がザラザラのものと、ツルツルのものが売っています。
この違いは何でしょう?

完熟している赤梨は、果皮のザラザラ感(茶色い斑点)は熟すにつれて減り、食べ頃になるとツルツルになっていきます。見た目にも艶がでてきて、手触りもザラザラからツルっとしてきます。
これは梨自らが虫や病気から身を守るための防衛本能で、ザラザラとしたコルク質で実を守り、食べ頃になるとザラザラのコルク質が取れて、ツルツルになってくるからです。
ですので、完熟して甘くなったナシを選ぶ場合はツルツルのナシを選びましょう。

ナシあれこれ話

シャリシャリ食感の理由

シャリシャリの食感のもとになっているのは「石細胞(せきさいぼう)」と呼ばれる細胞壁によるものです。
野菜や果物の皮は実や中の種を守るために硬くなります。梨にはその堅くなる成分が皮だけでなく、実の中にもあるので、実が熟す前は果肉が硬くなり、種を守っています。実が熟すと、石細胞は果実全体に散らばるので、シャリシャリの食感になるのです。
日本の梨はこの石細胞が多いので、英語ではサンドペア(砂の梨)と呼ばれています。

東京産ナシ(稲城の梨)のご紹介

稲城の梨は東京で一番の生産量があります。「幸水」の収穫がはじまる8月中旬から、「稲城」「清玉(せいぎょく)」の8月下旬、「豊水」「あきづき」9月中旬、「新高」9月下旬までまさに梨の品種リレーです。収穫期はJAの直売所や、梨農家さんの直売所で購入することができます。稲城で生産されている梨の品種は20以上あり、それぞれの農園で生産されている梨の種類も異なるので、農園をリレーするのも楽しいです。

「稲城」は東京都稲城市発祥の品種で、ソフトボール程の大きさの早生としては珍しい大玉品種です。
酸味はなく肉質は柔らかでジューシーです。この梨は750gあります。

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