東京都のキンメダイ漁獲量は年々上昇
その後、静岡の漁業学校で船舶免許と無線免許を取得。八丈島漁協の募集を見つけベテラン漁師の若い衆として、すぐに八丈島へ。もともと友人で、仕事のため八丈島へ移住してきた美和さんと結婚し、現在では4人のお子さんのお父さんです。ベテラン漁師の下で8年間修業した小泉さんは3年前に自分の船を持ち独立しました。
この日の水揚げ量は300kg。1人で漁に出ていることを考えればやはり大漁です。高級魚として扱われるキンメダイ。東京都の漁獲量は年々上がっていて、八丈島でもキンメダイ釣りを行う漁師が増えています。小泉さんに漁の魅力を教えてもらいました。「1人で漁を始めるようになってからは、潮の流れを読み、情報を分析し、キンメがいる海域や水深を考える。それが当たって大漁だったら、アドレナリンが出まくるというのかな、充実感でいっぱいですよ。そのかわり1匹も釣れない日もあるけど。キンメは水深250~800mあたりに生息する深海魚ですが、明け方には浅い水域にあがってくるんです。暗い時間に漁場に着いて潮の流れを確認し、明け方から漁を始めます。」