食との出会いを紡ぐ給食
不足しがちな栄養を補う学校給食摂取基準を満たし、アレルギーなどへの配慮もしながら予算内の献立を作成するだけでも大変なことですが、木原さんは、地域の食材を使ったり、子どもたちが普段口にすることが少ない食材を使ったりと、献立にさまざまな工夫を凝らします。
「ルーロー飯には八角が入った五香粉を入れますし、木の芽や茗荷やうどなども、大人の味ですが、3年生になるまでには食べられるようになると良いなという気持ちで入れています。」と木原さん。
約400人分の材料を揃えるのに、質の良い地域産品を使うことは、予算のやりくりもあり、天候による収穫のタイミングなどにも左右されるものもあるため、容易なことではありません。地域の給食食材の卸売事業者との連携と、地域の産品を届けたい生産者の想い、生産者とのつながりを大切にする木原さんがあってこそ、仕入れられている食材たちです。