酒造りの基礎を勉強できます
石川酒造の酒造りは文久3 年(1863)に始まりました。チャレンジ精神旺盛な酒蔵で、明治時代にはビール製造にも着手。このビール醸造は、1998年に「多摩の恵」で復活し、東京の地ビールとして愛されています。広大な敷地内には本蔵を含めて国の有形文化財が6棟も残されています。このほか石川家の酒造りの歴史を学べる史料館(見学)、お酒やビールにぴったりの料理が味わえるレストランに、売店「酒世羅」などが立ち並びます。 10時30分、酒蔵見学に参加する人々が本蔵の前に集合。ガイドを務める橋本さんの挨拶の後に入口に杉玉が飾られた本蔵へと向かいます。蔵内部はひんやりとしていて、巨大な醸造タンクが数多く並んでいました。ここでは酒造りの基礎知識を教えていただきます。造り酒屋の軒先につるされる杉玉についてのお話や精米(米を削る作業)でのこだわりなど驚くことばかり。「あらばしり」「山廃仕込み」など、耳にしたことはあっても意味は分かっていなかった言葉についても教えてもらい、一人前の酒通になれそうです。