ヤマメ・アユの産卵

江戸時代には将軍家にも献上された多摩川の逸品で、涼やかな風味から「香魚」とも呼ばれるアユ、姿形の美しさから「渓流の女王」と呼ばれるヤマメ。いずれも清らかで冷たい水を好むこの魚たちが、10月上旬~12月中旬、産卵のシーズンを迎えています。上流部で成熟したアユ(写真左、中央)は川を下り、東名高速の多摩川橋と丸子橋の間位の中流域で産卵。卵は2週間日ほどで孵化し、東京湾に下ります。そして春先から故郷の多摩川へ遡上し、上流を目指します。一方、陸封型のヤマメは上流域で一生を過ごす魚です。自然の環境下で産卵するヤマメも、もちろんいますが、奥多摩さかな養殖センターでは、1998年に開発した「奥多摩やまめ」の養殖に取り組んでいます。毎年10月は、人工授精で孵化させるシーズン。人の暦では1年の締めくくりに向かう秋ですが、多摩川が誇る渓流魚の世界では、次の世代へ命を受け継ぐ始まりの季節なのです。

RELATED ARTICLERELATED ARTICLE

トピックス

「フローリスト農家」が目指す、ちょっぴり豊かな暮らしの提案。

トピックス

【第12回】「まちのタネ屋さん」は進化する!~野村植産と東京西洋野菜研究会

トピックス

【第11回】ヤギのナチュラルチーズで新規就農! 東京の山地農業にも勝算あり「養沢ヤギ牧場」

トピックス

給食という名の愛と導き 中野区立緑野中学校 

トピックス

新春特別寄稿『都市に農地を創るときが来た』

トピックス

陽のあたる縁側 すぎのこ農園

トピックス

【第10回】目黒で農地を残すには?コミュニティの拠点として都市農地を守る  目黒区「八雲のはたけ」

トピックス

【第9回】小松菜400連作!「全量残さず出荷、それこそが一番のエコだと思う」 江戸川区 小原農園

トピックス

【第8回】落ち葉を重ねて数百年 『 武蔵野の黒ボク土』をコミュニティで掘り下げる! 三鷹市 冨澤ファーム

トピックス

【第7回】女性が主体となれる農業経営の仕組みづくり( 株式会社となったネイバーズファームの狙いと可能性)

ページトップへ