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SEASON'S REPORTTHE 東京仕事人

『伊豆大島の水産業を支えるイセエビ漁師』

水産業編水産業編

平野充さん/ HIRANO MITURU /

伊豆大島のイセエビ

伊豆大島の海は溶岩の地形が作る岩礁が多く、イセエビの生息には最適な場所です。イセエビは縁起物として古来より重宝されている高級食材です。ゴツゴツした固い甲羅に太くて長い触角で、市場に出回るものは体長20〜30cmが多く、大きなものは体長40cm、1kg近くにもなります。伊豆大島では資源保護のために6月〜8月末は禁漁期間となっています。またイセエビは月光を嫌う習性があるために、満月を挟んだ前後の数日間も漁はお休みとなります。

イセエビの漁法

イセエビは「刺し網漁」と呼ばれる漁法で、ほとんどは船の上から網を仕掛ける方法で行うのですが、中には海に潜って網を仕掛ける方法もあるそうです。イセエビ漁は、昼間のうちに水深10メートル辺りの岩礁帯に網を仕掛け、餌を求めイセエビが活動する夜中に網を引き上げます。そのまま港へ水揚げし、網から外していきます。イセエビのゴツゴツした殻や足が網に引っかかり取り外す作業は一苦労です。その際に足や触角を折ってしまうと商品価値が一気に下がるため、慎重かつ丁寧にイセエビを網から外していきます。この際に「刺し網」がボロボロに痛むので、イセエビ漁師の仕事は「網の修繕」とも言われるほどです。

ベテランイセエビ漁師

30年前は30名ほどのイセエビ漁師がいたそうですが、時代の流れとともに漁師の数は年々減少。現在、伊豆大島でイセエビの漁を行っている漁師さんは約10名程だそうです。その中で平野充さんはイセエビ漁歴は40年。伊豆大島に生まれ、自然とイセエビ漁師になったそうです。「多くの人に伊豆大島のイセエビの魅力を知ってもらいたい。また若いイセエビ漁師が増えて欲しい。」と笑顔で答える平野さんの姿は優しくも、伊豆大島の水産業を支えている使命感に満ち溢れていました。

平野充さんへの一問一答

QUESTIONS AND ANSWERS

伊豆大島のイセエビ漁の特徴は?
火山でできた島なので岩礁帯が多く、イセエビの取れるポイントが多いことですね。
イセエビ漁で大変なことは?
日中は刺し網の仕掛けと網の修繕、夜は刺し網の引き上げと、昼夜問わずやることがあるのが大変です。
イセエビの美味しい食べ方は?
地元のイセエビ漁師はイセエビをほとんど食べないから分からない(笑)。ただ伊豆大島に来て、採れたてのイセエビを食べて欲しい。
今後の展望は?
多くの人に伊豆大島のイセエビを知ってもらい、食べて欲しい。
また若いイセエビ漁師も増えて欲しい。

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