東京は、親子で楽しめる直売所がいっぱいだ!
美味しくて、楽しくて、食育にもなる。直売所は、一石二鳥にも三鳥にもなるそんな場所。
練馬区に住むお友達の家に遊びに行く途中、畑が目に留まったパプママとリカちゃん。直売所が大好きなパプママは素通りできず…⁉
【パプママとリカちゃんのプロフィール】
パプママ:野菜が大好きな30代。多摩エリアのとある街に住んでいる。平日は都心で働いているので、リカちゃんと一緒に街ブラする休日が宝物。
リカちゃん:小学3年生。明るい性格で、たまにちょっと大人びたところを見せる。ほんとは家でゲームをして過ごしたい。
リカちゃん:わあ、きれいなキャベツ畑!
パプママ:立派なキャベツね~! これはもしかして直売所があるんじゃない⁉
リカちゃん:また~? ママはほんとに直売所が好きなんだから(笑)
パプママ:ほらね!リカちゃん! 看板があるからきっと売ってるわ!
リカちゃん:よかったねぇ(笑)
かとちゃんファーム 加藤優子さん(以下、加藤さん):こんにちは~!
パプママ:こんにちは~! 美味しそうなキャベツ畑が目に入ったからつい立ち寄っちゃいました。
加藤さん:あはは。ありがとうございます! ちょうど今朝採れたイチゴを販売機に入れていたところです。
リカちゃん:イチゴ⁉ 私、イチゴだーいすき!!
加藤さん:大好きなの~? よかった! ちょっとビニールハウスの中見ていく?
リカちゃん:いいの⁉ 見た~い!!
パプママ:ありがとうございます!(リカちゃんナイス!)
加藤さん:うちのイチゴは、“土耕栽培”で30年以上やってるんです。最近のイチゴ生産者は“水耕栽培”が多いですから、あんまり見かけないですよね。
リカちゃん:どこう…? すいこう…?
加藤さん:土耕栽培は、畑を耕して土と水と肥料で育てる昔ながらの栽培のこと。水耕栽培は、専用の機器を使って、土ではなく水を使って栽培する方法のことだよ。水耕栽培は、立った姿勢で作業ができるから楽なんだけど、土耕栽培は中腰になるから腰痛に悩まされて…。
パプママ:そうまでしても土で育てるのは…?
加藤さん:やっぱり味!味が濃くて本当に美味しいんです。毎週予約が入っているほど、ファンがたくさんついてくれているんですよ。一つ食べてみますか?
パプママ・リカちゃん:美味しい~!!
加藤さん:イチゴはやっぱり“完熟採り”がいいですね。農家から販売先までが遠くて、運送に日数がかかってしまう場合などは、赤くなりきらないうちに収穫して追熟させるんです。でも、直売だと完熟させてから収穫できるので、しっかり甘くなって美味しくなるんです。
パプママ:う~ん♡ やっぱり直売所が好きだわ♡
加藤さん:今はちょうど一番果(最初にできた花に成る実)と二番果の間の時期なので、大きい実がないのが残念ですが…。例年だと9月23日に植えて、クリスマスにちょうど一番果のピークを迎えるんだけど、今年は暑かったから植えるのを少し遅らせて、年明けに一番果のピークが来たんです。お正月は元旦しか休めなかったわ(笑)
リカちゃん:わあー、農家さんって本当に大変なんだね。
加藤さん:天候に左右されるからね。でもね、そのあとこうして二番果となる芽が出始めて…小さくてかわいいでしょ?
加藤さん:そうして二番果、三番果と続いて、5月中~下旬に五番果まで収穫して、いちごシーズンは終わりかな。
パプママ:一番果と五番果では味も変わるんですか?
加藤さん:やっぱり一番養分を吸ってるのは一番果なので、栄養が詰まっているし大きくて美味しいですね。実も一番果は固めでしっかりしていて、五番果になると少し柔らかめになっていきます。でもね、うちは土耕栽培なので土に触れて傷がつきやすかったりするので、実がしっかりしている“とちおとめ”だけを栽培してるんです。
パプママ:へー! 土耕栽培に適した品種なんですね。五番果まで収穫が終わると、畝を新たに耕すんですか?
加藤さん:そう、それが一番大変なんです~!根っこを引き抜くんだけど、それがなかなか抜けなくて…。それから黒いビニールを剥がして、うなっ(耕し)て、土壌消毒して、ビニールをかけて…。それを、7・8月に済ませるの。
パプママ:一番暑い時期に…!
加藤さん:ビニールハウスの中、60度くらいになるんですよ。
リカちゃん:ええー!! 暑くて死んじゃう~~!
加藤さん:そうして9月には、この形に畝を作っていくの。重たいから機械を動かすのは主人がやるけど、曲がらないように目印を立てたりして、家族みんなで協力しながらね。今年は、とてもうまくいったのよ(笑)
パプママ:大変なのに、ご家族で楽しそうにやられていて素敵だわ!あのボトルは肥料ですか?
加藤さん:あれは「天敵殺虫剤」で、ダニを食べてくれる無害のダニが入っているの。できるだけ消毒や化学肥料を減らしたいから、こういった無害なもので対策をしてるんです。
リカちゃん:きゃー! 蜂!!
加藤さん:あはは。大丈夫、ミツバチなのでそんなに心配いらないのよ。それよりこの蜂さんたち、とっても働き者なのよ。よく見てごらん。
リカちゃん:蜜吸ってるだけじゃないの?
加藤さん:お花の中をくるくる回っていくでしょ? こうして一周してくれると、受粉ができて、キレイな形のイチゴができるの。でも途中でやめちゃって半周しか回っていなかったりすると、ぼこぼこした奇形果ができちゃうの。
リカちゃん:えー! そんなに重要な役目を果たしてるんだ…!
加藤さん:そのためにわざわざ飼ってるのよ。このビニールハウス2棟分で、8,000匹くらい。
リカちゃん:8,000匹 ⁉⁉ 働き者のミツバチでも、8,000匹いると思うと怖くなってきた…。
加藤さん:あはは、外の畑も見ますか? 丁度、主人のお父さんお母さんが作業してるわ。
パプママ:嬉しい、ありがとうございます!
加藤さん:手前がキャベツ、奥が大根、ブロッコリー、白菜、ネギ、人参、ほうれん草、それから…
パプママ:そんなにたくさん栽培されてるんですか⁉
加藤さん:年間80種類くらい。家族4人で手分けしてね。年末には練馬大根の引っこ抜き体験もやってるのよ。
リカちゃん:楽しそう!
加藤さん:学生さんたちと先生や保護者さん、それから援農ボランティアさんたちがたくさん来てくれて、わいわいと楽しみながら引っこ抜いて。今年は、300キロ収穫できたわ。頭の葉の部分と尻尾のひげを切って洗うところまで全部やってくれて、とっても助かっちゃった。翌日の学校給食で食べるんですって。
リカちゃん:わあ、いいなあ~! 私の学校もやりたい~!
パプママ:楽しそうね~。あっ、いけない!そろそろ行かないとお友達待たせてるわ。イチゴお土産に買っていきましょ。
リカちゃん:え~! もっと畑のお野菜見せてもらいたい~!!
パプママ:(あらあら、リカちゃんもすっかり畑や直売所めぐり楽しんでるじゃない♡)
加藤さんご家族:またいつでもゆっくり遊びに来てね~。
直売所情報まとめ
■ かとちゃんファーム
練馬区大泉学園町3-18
先祖代々“土づくり”にこだわり続け400年。減農薬・減化学肥料にこだわった「東京都エコ農産物認証生産者」。
4つの畑を家族4人で切り盛りし、土耕栽培のイチゴのほか、季節の野菜を年間80品目ほど栽培。
自宅直売所の他、近隣のスーパーや中野区の学校給食にも卸している。
Instagram▶ https://www.instagram.com/katochanfarm?igsh=MzRlODBiNWFlZA%3D%3D
周辺のお散歩スポット
■ 憩いの森・街かどの森
練馬区内に残る私有の樹林地等を開放しており、現在練馬区内に45か所開園している。
かとちゃんファームから一番近いのは、徒歩10分ほどの位置にある西本村憩いの森(練馬区大泉学園町2-23)。自然豊かでお散歩コースとして人気。
▶ https://www.city.nerima.tokyo.jp/kankomoyoshi/annai/fukei/ikoinomori/ikoinomorini-tuite.html
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株式会社エマリコくにたち
峯田 晶子/AKIKO MINETA
〒186-0004
東京都国立市中一丁目1番1号
℡ 042-505-7315
http://www.emalico.com/
親子で楽しむ 『TOKYO直売所散歩』
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