幼い頃から野菜に関して抜群の興味と知識を持つ緒方湊くん。
現在13歳の中学生である彼は、史上最年少8歳にして「野菜ソムリエ」試験に合格し野菜の専門家に、そして10歳で難関といわれる「野菜ソムリエプロ」試験に合格した、社会に野菜の価値・魅力を伝えるプロです。

9歳になって間もなく出演したテレビの情報番組をはじめ、野菜の魅力を伝えるために出演した番組は50本以上に上ります。

野菜に関する知識の深さはもちろんのこと、高いコメント力とコミュニケーション能力で、おいしい野菜の選び方や野菜に最適な調理法などすぐにでも生活に取り入れて試したくなるような野菜に関する知識を、誰にでも分かりやすく、生き生きと伝える姿が人々を魅了しています。数々のメディア出演のほか、野菜の魅力を伝えるセミナーも開催しており「湊先生」、「みなとプロ」と呼ばれ親しまれています。

また、12歳で難関の「日本さかな検定1級」を取得。魚に関する知識も豊富で、野菜と魚の両分野でのエキスパートはほかに類を見ない存在です。

特に野菜の魅力を人々に伝えることに対して、並々ならぬ情熱を持つ湊くんは、自宅の庭を利用し、もはや家庭菜園の域を出た農家も目を見張る「本格的な家庭菜園」を自ら手掛けています。

この度、緒方湊くんを「TOKYO GROWN ナビゲーター」に迎えることになりました。インタビュー形式で彼の魅力を深堀りしていきます。

「もっと多くの野菜や果物のことを知って欲しい」

●「野菜ソムリエ」に「野菜ソムリエプロ」、ともに史上最年少で取得されたことはやはり印象深くあります。その点を注目されがちだと思いますが、湊くんご自身はそのことについてどう思われますか?

湊くん『たまたま合格したら最年少記録だったみたいです(笑)。資格取得がゴールではないですし、資格を取得してからの方がより実践的な知識を得ているように思います。そして最年少記録に関してですが、記録は破られるためにあるものだと思うし、最年少記録にこだわっている訳ではなく、僕のことよりももっと多くの野菜や果物のことを知って欲しいと思います。』

「僕は食いしん坊なのです。自分が食べたことのないものなどがテレビで紹介されていると、食べたいなぁと思い、図鑑などで調べたりしていました」

●野菜や魚についてどのように勉強してこられましたか?

湊くん『野菜や魚に関しては勉強というより、興味があるから図鑑などをよく眺めていました。僕は食いしん坊なのです。もし自分が食べたことのないものなどがテレビで紹介されていると、食べたいなぁと思い、図鑑などで調べたりしていました。
図鑑に食べたことのあるものはチェック印をつけて、まだチェック印がついていないものを食べたいと思うようになりました。そして母にチェック印がついていないものを食べたいと伝え、スーパーなどへ買い物に行った際に、まだ自分が食べていない野菜や果物があるかどうか探すようになりました。』

「自分で野菜を育ててみたい」

●「本格的な家庭菜園」はいつ頃から始められたのでしょうか?

湊くん『庭の菜園は2019年(小6)からです。小1の頃に近所に畑を貸してくれるところがあることを知り、自分で野菜を育ててみたいと思い両親にお願いしたのがスタートです。
その畑では栽培方法を教えてくれるインストラクターの方がいて、一から教えてくれたのでとても助かりました。僕も両親も家庭菜園の経験は全くなかったので、畝(うね)の作り方、マルチの張り方などとても勉強になりました。』

「“食育”というのは栄養のことよりも食事を“楽しむこと”」

●食育セミナーや講演会では、野菜についてどんなことをお話されていますか?

湊くん『僕が話をしているのは難しい内容や、~すべきという話ではなく、テーマは一つだけです。
それは“楽しむこと”です。
セミナーを聞かれた後、スーパーやお店に野菜や果物を買いに行ったときに、野菜や果物選びが楽しくなったり、どうやって食べようかと話題になるといいなぁと思って話をしています。僕の考える“食育”というのは栄養のことよりも食事を“楽しむこと”だと考えます。』

「毎日やる習慣」

●メディア出演やセミナー開催などを通して野菜の魅力を発信する傍ら、中学生になった現在、勉強や部活動にも一生懸命取り組んでいらっしゃいますよね。
限られた時間の中で野菜や魚の知識は日々どのようにみがいていますか?

湊くん『小さなころから7時に起きて21時に就寝の習慣で毎日を過ごしています。それは夏休みやお正月でもテスト前でも変わらずで、いまでもそのリズムの中で生活しています。そうした生活リズムの中で、日頃の勉強や野菜や魚の知識など、長時間勉強することはないです。
部活から帰ってくる時間も遅いので、毎日の習慣の中で短時間しか勉強しません。明日の分まで勉強して、明日はやらない、というような波を作るのではなく、「毎日やる習慣」をつけています。長時間ではなく、毎日短時間しかしないので、毎日続くのだと思っています。
食べ過ぎると、栄養過多になり、食べなければ栄養失調になる。だからこそ腹八分目です。SDGsと同じでサスティナビリティ(持続可能性)が大事です(笑)。』

「小さな行動の積み重ねが、いずれ世の中を変える大きな力になる」

●企業のSDGsの講師をしたり、SDGsのテレビ番組にも出演されていましたね。どのような気持ちでSDGsに取り組んでいますか?

湊くん『はい、世界を急に変えることは難しいですが、自分を変えることならすぐにできます。地元の直売所でもよく野菜や果物を買いますが、スーパーなどで売っているものに比べ多少形の悪いものなどもあります。全国流通はしていないですが、その地域だけで食べられているものもあります。
まさに多種多様です。“今日食べるから過完熟しているもの”だったり“ソースに使うから多少形が悪くても安いもの”だったり、使う人が少し意識をするだけでロスが出るのを減らすことが出来るかもしれないです。そういった小さな行動の積み重ねが、いずれ世の中を変える大きな力になるのではないかと思います。
急に何かを止める、変えるなどとなると、いずれそのことは続きません。だから少し意識を変えたり、少し意識をするだけでいいと思います。それを継続すれば、気が付いた時に少し世の中が変わっているようになっているかも知れません。』

「楽しんでやっているということが僕の強み」

●野菜や果物そして魚について究めていますが、ほかに注目している分野や今後究めたい分野はありますか?

湊くん『今のところ特に考えていませんが、自分が興味を持ち続けられる、努力し続けられることをより深く掘り進むことが出来たらいいなぁと思っています。
楽しんでやっているということが僕の強みなので。』

「このサイトでお伝えしたいこと」

●このたび、「TOKYO GROWN ナビゲーター」に就任した意気込みや気持ちをお話しください。

湊くん『みなさんは、「東京の野菜」のイメージは何ですか?と聞かれると、「小松菜や大根、とうがらし」をイメージされる方は多いのではないでしょうか?
「わさび」をイメージされた方はかなりの通だと思います。「わさび」は奥多摩町などの多摩川源流地域で栽培されています。果物で言えば稲城の「梨」、小笠原の「パッションフルーツ」、小平の「ブルーベリー」、三鷹の「キウイフルーツ」なども有名ですね。

また、豊洲市場に全国各地の魚介類が集まってくることは皆さんご存知ですが、なかなか「東京の魚」ってイメージされないかも知れません。
“江戸前寿司”から、ネタの種類をどんどんイメージされるかと思いますが、「東京の魚」は東京湾の魚をはじめ、伊豆諸島の深海、東京海底谷に生息する魚類、それに河川などに生息する魚類を合わせると2000種近く生息していると云われています。これは、日本に生息している約4000種の魚類のうち半分は「東京の魚」とも言えると思います。

まだまだ知らない、知られていない東京の食材の魅力をTOKYO GROWNのサイトを通じてお伝えしていくことが、それらをより身近に感じていただければと思い、このたび、「TOKYO GROWNナビゲーター」の就任をお受けしました。
多くの方々がこのTOKYO GROWNのファンになっていただけたら嬉しいです。』

●苦手な食べ物がある子供を持つ保護者の悩みについてのアドバイスは?

湊くん『苦手な食べ物を克服できたらそれに越したことはないと思います。ぼく自身の克服した経験を、一つの方法として紹介します。
一年生の頃、牛乳が苦手だったのですが、給食時に周囲の友達がおかわりをするほど飲んでいるのを見て、そんなに美味しいものなのか?と興味を持ちました。
少しずつチャレンジし、3年生の時には克服することができました。周囲の人が「おいしい」と言いながら食べていると、「ちょっと食べてみようかな」という気持ちが芽生えて、やがてその食材も食べることが出来るようになったのだと思います。アピールし続けることも大切ですね。』

健康を気遣い、栄養価を考えてどうしても食べてほしい食材があると思う保護者の気持ちも分かるという湊くん。それでも「食事は楽しいもの」とお子さんが食に対して興味を持つのことが、まず一番ではないかと話してくれました。

「栄養がポイントならば、無理にその野菜を食べなくても、違う野菜からも栄養は摂れるはず。嫌がるものを無理に食べさせても、嫌いなものは嫌い。無理強いをして食事が楽しくない、ますます嫌い、という悪循環に陥ることが心配」とも付け加えてくれました。

インタビューを終えて

インタビューを通して、まだあどけない表情の中にも強い意志を感じる眼差しが印象的でした。対象に関心を持ち、楽しむ心を原動力にして努力を惜しまず道を究めていく姿が垣間見れました。
野菜や果物、水産物の情報を知識として日々大量に仕入れ、積極的に自分の頭で考え、吸収した情報を自分の言葉と思考に落とし込み発信する能力がとても高いのだと思います。

「湊先生」「みなとプロ」と呼ばれている13歳の少年からまっすぐな人柄を感じ、全く大袈裟ではなく「伝道師」と呼ぶのにふさわしい人物であると感じました。
今後、湊くんが「TOKYO GROWNナビゲーター」として活躍されることを、大いに期待しています。

TOKYO GROWN ナビゲーター

緒方湊/OGATA MINATO

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