株式会社corotと西武鉄道株式会社は協業して、新鮮な東京野菜と沿線近郊の野菜を駅構内で購入できる、無人直売所を設置する実証実験を始めました。
この取組は「イート・ローカル・マルシェ」の第一弾として開始し、駅利用者に身近な鉄道沿線で作られた旬の新鮮野菜を見てもらい、購入者が食べることで“地産地消”の意識を高め沿線地域の農業を身近に感じてもらうこと、沿線の食材や暮らしに愛着を持ってもらうことを目的としています。

今回の実証実験は3カ所の駅で行われています。池袋線の練馬高野台駅と中村橋駅は駅の改札内で、新宿・池袋線の所沢駅では改札出口の横で、無人の新鮮野菜直売所が展開されています。

今回は、令和6年1月15日(月)の初回開催日に練馬高野台駅にお邪魔しました。

営業開始時間は11時半からですが、その前の直売所設置作業に伺うと、駅構内を歩く乗客がその作業に目を止め、中には並び始めた野菜の品名を尋ねる方もいらっしゃいました。

販売する野菜は、corotが沿線の多摩地区などの近郊農家から直接仕入れています。
この日、販売台の上に並んだ野菜は、白菜や水菜、長ネギ、大根、パプリカ、東京レモンや西洋野菜など約20種類。
それぞれの野菜の産地や、おすすめの食べ方がポップに記載されています。

設置が終わると、カラフルに陳列された野菜が目を引き、お客様が集まり始めました。実際に野菜を手に取りその感触を確かめる方がかなりいらっしゃいました。

買い方は、シンプル。農家の庭先にある無人の直売所と同じで、台に置かれた欲しい野菜を手に取るだけです。
ただ、支払いは現金を金庫や貯金箱に入れるのとは違い、備え付けのタブレット端末で購入金額を選択して交通系電子マネー(PASMO・Suica等)で決済して完了です。

初回の当日は、corotの担当者と西武鉄道の担当者が立ち会い、購入者の動向を見ながら今後の販売対応の参考にしていました。
購入層の調査やタブレット端末決済の問題点の確認の他、品目別の人気度(例えば、根菜類は売れるのか?など)をチェックし、販売する野菜の種類や補充のタイミングなどの運用改善点を今後の展開に活かしていくとのことです。

corotの担当者にお聞きしました。
「乗客である消費者の皆さんに、東京でも様々な野菜が生産されていることを知ってもらいたいです。ご購入いただき、その新鮮さを味わっていただくことで、ぜひ東京野菜のファンになっていただきたいです。それにより、農家も生産を増やすことができるし、ひいては東京都の食料自給率も上がると信じています。この実証実験では、消費者のニーズを確かめたいと思います。」

西武鉄道の担当者は、
「弊社は、2017年から石神井公園駅で年3回“西武グリーンマルシェ”というイベントを開催しています。地域の生産者に元気になっていただき、沿線住民のみなさまには、農家さんへの親しみや街への愛着を感じてほしいという思いをこめています。今回の実証実験は、日常的に購入できる場として駅の改札付近をご提供し、継続して野菜の販売を行うことで、街での暮らしにより愛着を感じてもらうと共に、地域の生産者を応援したいとの思いから始まりました。まずは、4回の実証実験で、各種データを取りブラッシュアップし本スタートを目指したいです。」
と話しました。

今回、実証実験を行う3駅は、乗降客数やオペレーション可否、生活者が多いところを考慮して選定したとのことです。夕方に新鮮なものをちょっと買いする消費者や、仕事帰りに新鮮な野菜を食べたい人をターゲットにしたそうです。

東京都の食料自給率は0%(※)。しかしこのことは、東京で食材が生産されていないということではありません。少量多品目で生産量は少なく自給率に反映されていませんが、東京産の野菜を一人でも多くの消費者に届けたいという信念を持って生産している農家さんがたくさんいらっしゃいます。
農地の少ない東京でも、地元で生産されている野菜がたくさんあることを知っていただき、ぜひ、採れたての新鮮な東京野菜のファンになっていただきたいと感じました。
(※)農林水産省調べ。令和2年度カロリーベースの都道府県別食料自給率。

最終の第4回目の実証実験「イート・ローカル・マルシェ」は、2月5日(月)に練馬高野台駅・中村橋駅・所沢駅で、午前11時半から午後8時まで開催されます(売り切れ次第終了)。
現金では買えず、決済は交通系電子マネー(PASMO・Suica等)のみとなります。
新鮮な東京野菜を便利に購入するチャンスです。ぜひ、お越しください!

東京グロウン/TOKYO GROWN

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