収穫期は秋冬と初夏の年2回
「練馬区ではキャベツは年に2回収穫できます。7月半ばに種を蒔き、10月下旬~11月に出荷する秋冬産と、11月半ばに種蒔きして冬越しさせ、5月半ば~6月に出荷する初夏産。キャベツには2系統あって、巻きがほわっとして軟らかく生食に向くのが〝春キャベツ系″。ぎゅっと締まって重く加熱調理に向くのが〝寒玉系″。こちらは形がフラットで箱詰めしやすく、荷痛みしにくいため、輸送に耐えて長持ちします。秋冬産でも〝春キャベツ系″は出荷されますから、調理に合うキャベツを選ぶといいですね。」取材に伺ったのは9月中旬、手入れの行き届いた畑には、来るべき結球の時を待つ秋冬産キャベツが、陽の光を受け、のびやかに葉を広げています。収穫期に入れば、日の出前から収穫してコンテナで家の作業場に運び、キャベツの玉が温まらないよう遮光して箱詰めを行います。1日平均150~200箱、最盛期には300箱も。夜明け前から夜の8時まで働くことも多いそう。「畑で箱詰めしてしまえば簡単ですが、そうするとどこかアバウトになってしまう。手をかけ心を込めて育てた作物ですから、規格をきちんと揃えてきれいに出荷したい。そんな気持ちでひと手間かけています。」
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