東京都GAP認証制度とは
持続可能な東京農業の実現と、東京2020大会における都内産農産物の活用に向けて、都内農業者のGAPの認証取得を促進するため平成30年度から開始された制度。
農作業の効率化や販売先からの信頼性の向上など、経営の改善に役立つほか、東京2020大会への農産物の提供が可能になります。
<参考>東京都におけるGAPの推進
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/nourin/shoku/anzen/gap/
平成30年11月、持続可能な東京農業の実現と2020年東京オリンピ ック・パラリンピック競技大会での都内産農産物の活用に向けた「東京都 GAP」の第1回認証を、トマト(養液栽培)で取得した東京都立農業高等学校。
認証にむけて中心になって活動してきたのは、生徒である園芸部のメンバーでした。
持続可能な東京農業の実現と、東京2020大会における都内産農産物の活用に向けて、都内農業者のGAPの認証取得を促進するため平成30年度から開始された制度。
農作業の効率化や販売先からの信頼性の向上など、経営の改善に役立つほか、東京2020大会への農産物の提供が可能になります。
<参考>東京都におけるGAPの推進
http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/nourin/shoku/anzen/gap/
「農業高校ですが、卒業していった時に、農業だけではなく社会のどんなシーンでも通用する生徒になってほしいと思っているんですよ」と話すのは齋藤義弘校長。
「つくったものをきちんとをお客様に届けるのは、どんな業界でも共通する基本。一生涯に通じることを、ここで学んでいってほしいんです」。
同校では4人の教員がJGAP指導員の資格をとって、GAP教育の推進に取り組んでいます。様々な認証の第一段として東京都GAP認証を取得することにしました。東京都GAPの管理点は読み易く、難しい表現の多いJGAPとの違いを、教員の中でも感じていたそう。
「JGAPについても勉強していたのですが、東京都のGAPは授業に取り入れるのにわかりやすい作りだと感じました。JGAPの項目を、さらにわかりやすく整理されている印象ですね。なので、より生徒に教えやすい内容になっているんじゃないでしょうか」。
「一番大変だったのは申請書類の作成」と口を揃えるのは、認証に向けて取り組んだ園芸部の生徒たち。チェックシートを参考に、みんなで相談しながら書類を作成しても、なかなか合格点のつくものにはならなかったといいます。「現地調査が終わった時は、やっと終わったという気持ちになりました。それと同時に、ずっとやってきたことが報われたなって、ホッとしましたね」。
東京都GAPの認証を受けると、オリンピック・パラリンピックへの農作物の提供が可能になります。
「東京でのオリンピックを体験できるのは、一生に一度かもしれない。GAP認証があるとオリパラの選手に、自分たちのつくった野菜を、実際に食べてもらえる可能性が出てくるのは大きいですね。それは、農業高校にいるからこそ経験できることだと思うんです」(齋藤校長)。
中心的に関わってきた園芸部の3年生も、「自分たちはオリンピックの年にはここにいないけれど、後輩が引き継いでオリンピック・パラリンピックの舞台にこのトマトを届けてくれたら嬉しい。その流れをつくるスタートに関われたことが、自分たちにとっては大きくて貴重な体験だと思っています」と笑顔を見せます。
「やっと仕組みの原型が出来て、今後のことが見えてきたところです。今までは、部活動の中で試行錯誤してやってきましたが、継続していくためには、学科としての取組に拡大し、今後は授業にも組み込んでいければと考えています。育てることだけでなく、品質管理や、広い視野で農業を考えられる授業を取り込んでいくのは、非常にいいことだと思いますね」(園芸部担当教員・伊東先生)。
東京都GAP認証への取り組みが、生徒たちの経験と学びを広げる一助になっているようです。
平成31年1月18日、東京都庁にて小池百合子知事により、東京都GAP認証証書授与式が執り行われました。今回の東京都GAP所得に向けて頑張った生徒全員で参加。成し遂げた成果の大きさをかみしめ、担当の教員や校長、副校長と喜びを分かち合いました!
東京都立農業高等学校では、毎週月水金直売所を校内で開いています。(今年は4月以降から開催、学校行事や授業のカリキュラムの中で休店することがあります)
ぜひ、学生が丹精込めて作った作物をお求めになってください!
https://tokyogrown.jp/shop/detail?id=610483