東京チェンソーズってどんな会社?

株式会社東京チェンソーズは檜原村を中心に林業を営む会社です。今回お話をお伺いした青木さんは、森林組合で現場作業員として5年間働いた後に、自分の理想の林業を作りたいと思い始め、「労働条件の良い林業」・「補助金のみに頼らない林業」・「明るく儲かる林業」を目指し独立を決意したそうです。

理想の林業へ

青木さんが独立してまず行ったのが「労働条件の良い林業」。今まで林業では当たり前だった、日給月給の給与体制を月給制へ。そして社会保険へ加入し、働くスタッフが安心できる環境づくりに注力。また新しいアイデアで資材の売り方を変えたり、東京美林倶楽部という30年の時間をかけ美しい森林を作るプロジェクトなど、「補助金のみに頼らない林業」にも力を注いでいます。そして「明るく儲かる林業」を掲げ、若い人が夢を持って働ける林業も目指しているそうです。林業労働者の全国平均年齢65歳の中、東京チェンソーズの平均年齢は30歳。若い力と新しい発想で理想の林業を次々と実現しています。

東京での林業、そして世界へ発信

青木さんは「皆さんに木の魅力をもっと知ってもらえれば、都内でも木造の建物がもっと増えるはず。もし日本の中心の東京で木造の建物が増えれば、日本中の意識が変わる。そして日本の意識が変われば海外での“木”への意識も変わる。そうすれば地球が変わる」と東京で林業を営んでいる自分たちだからこそできる役割を熱く語ってくれました。

地球の幸せのために

東京チェンソーズの企業理念の中に「地球の幸せのために」という言葉があります。すごく大きなテーマになってしまいますが、分かりやすく言えば、山の環境を良くし、木がもっと皆さんの身近なものになってもらえればと考えています。その結果、自然環境が良くなり、地球のためにもなると。私達は今後も企業理念に従い、林業という枠にとどまらず、より多くの方に“木”に触れ合ってもらえる機会を作っていきます。「東京美林倶楽部」の他にも「森デリバリー」という東京産の“木”を1本、余すことなく活用する「素材販売・ワークショップ・木こり教室」の活動をしていますが、今後も活動の幅を広げていきたいと思っています。

代表取締役 青木 亮輔さんへの一問一答

QUESTIONS AND ANSWERS

Q.趣味は
A.山登り、キャンプ、旅、バイク、自転車
Q.個人の将来の夢
A.全国を旅して回りたい
Q.オリンピック・パラリンピックにむけて
A.国立競技場など日本の“木”を使った建築物を見て、“木”への世界の関心が高まった時に何を仕掛けるか?をいつも考えています。

株式会社 東京チェンソーズ

代表取締役 青木 亮輔さん/AOKI Ryosuke

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