景気に左右される植木専業農家からの転換
「父が現役だったバブル期は、都市の緑化需要で植木がよく売れた時代でした。でも私が就農した2004年にはすでにバブルは崩壊していて…。その後もリーマンショックや東日本大震災があり、植木の需要も右肩下がり。厳しい時期が続いていました。」
そんな中で唯一期待を寄せていたのが、東京オリンピックによる景気回復。しかし、コロナの影響でそれも頓挫。
「植木一本でやっていくのは限界がある、とずっと感じていました。何より、子どもたちに“継ぎたい”と思ってもらえるような、魅力的で稼げる農業にしていかなければならないと考えるようになりました。」