JA東京中央会は株式会社corotと提携し、江戸東京野菜の普及に取り組んでいます。より多くの皆様に購入していただけるよう、この度、販路拡大のため株式会社良品計画との協働により「無印良品 板橋南町22」にて、江戸東京野菜を通年で販売することになりました。
株式会社corotは、東京の農家から直接野菜の買い付けを行い地産地消と地産地消物流のコーディネートを行っています。無印板橋南22の開店当初から、東京野菜の販売を行っています。

(写真左)千住ネギを持つ「無印良品 板橋南町22」大賀店長
(写真中)伝統大蔵ダイコンを持つ「㈱corot」峯岸社長
(写真右)伝統大蔵ダイコンを使った「豚煮と大根のライスバーガー」を持つ「無印良品 板橋南町22」勝木マネージャー

江戸東京野菜は、現在52種類。

江戸東京野菜とは、種苗の大半が自家採種または近隣の種苗商により確保されていた江戸から昭和中期(40年代)までのいわゆる固定種の野菜、または在来の栽培法等に由来する野菜です。
固定種とは、ひとつの種類の野菜から種を採り、それを植えて代々引き継いでいく品種のことです。他の品種と交配させないので、昔から変わらない形や性質を保っています。

江戸時代から人々の食生活を支えてきた江戸東京野菜ですが、農地の減少のほか、収穫量が少なく栽培に手間がかかるということもあり、一時は、その姿が食卓から消えつつありました。しかし、今日まで引き継がれてきた命を絶やしてはいけないと、現在、伝統野菜を普及させようという活動が広がり、昨今では、江戸東京野菜を食材として使うレストランも増えています。
味や形など個性豊かで魅力にあふれている江戸東京野菜は、現在52種類(2023年10月現在)がJA東京中央会に認定されております。

▼ 江戸東京野菜に関してはコチラ
 https://www.tokyo-ja.or.jp/farm/edo/

江戸東京野菜を通年で販売(無印良品 板橋南町22)

この度の良品計画との協働は、無印良品板橋南町22が11月17日に開店から1周年を迎え、目標として掲げた『お客様の生活に一番近く、人と人が繋がる場所として、新しいモノやコトが創造され、それが循環することで地域がさらに豊かになる、プラットフォームのような存在になること』のキーワードである『循環』と、江戸東京野菜が固定種であり生産農家が「種採り」を継続して栽培を続けている点が目標のコンセプトに合致し、販売を開始することになりました。

江戸東京野菜を使った様々なハンバーガーの開発

12月3日まで開催される周年祭では、江戸東京野菜や東京産野菜の販売のほか、MUJIKitchenにて江戸東京野菜を使用したハンバーガーを販売します(12月3日以降も販売継続予定)。

伝統大蔵ダイコンを使った「豚煮と大根のライスバーガー」

江戸東京野菜を使ったビールの開発

その他にも、周年祭に合わせてクラフトビールメーカーのスモークビアファクトリー(東京・板橋)が、原料に江戸東京野菜の「谷中ショウガ」を使って製造した発泡酒「東京野菜22エール」が限定販売されています。
※ 限定商品ですので、なくなり次第終了となります。

東京グロウン/TOKYO GROWN

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