フェニックス・ロベレニー
フェニックスロベレニーはヤシ科の常緑低木で和名はシンノウヤシ。切り葉は花束などの添え葉として、鉢物も観葉植物として人気があります。八丈島にフェニックスロベレニーの種が入ったのは大正時代といわれています。現在の日本のシェアはほぼ100%八丈島産で、島の人々は親しみを込めてロベと呼びます。八丈島でフェニックスロベレニーを育てて60年という喜田孝さんを訪ねて、自慢のロベ園を見学させてもらいました。年間通して温暖な気候の八丈島で、元気に越冬したロべが山林の中に所狭しとひしめき、その生命力の強さを物語っていました。種をまいてから出荷できるまでは3~5年、大きな鉢物を育て上げるには20年もかかるそうです。生花店に並ぶロべが育つまでには、長い時間がかかっているのです。