江戸から続く伝統の味を求めて
1万羽ほどの鶏がいるという浅野養鶏場。東京オリンピックの年(1964年)からこの場所で養鶏を始めたそうです。
戦後、大量飼育に向いたブロイラーがたくさん東京に入り、安い肉が食べられるようになりましたが、鶏本来の味がしなかったと、養鶏場の浅野良仁さんは話します。「いろいろな用途で使えるのはいいんですが、やっぱりそれまでの鶏肉とは違うんですよね。それで、もともと下町にしゃもを食べる文化があったから、日本の鶏、東京の鶏とはこういうものだ、というのをつくってみようと思ったんです」。
伝統あるしゃもを、今の技術もある程度取り入れながら、品質を保てるよう苦労を重ねたと言います。


