父島の漁師が狙うメカジキは、若手漁師にチャンスを運んでくれる魚

広大な海に囲まれた小笠原は、おいしい海の幸にあふれています。小笠原の町に魚を届けてくれるのは漁師さんたち。父島には10代から70代までの40人ほどの漁師がいます。彼らが狙うのは、小笠原で一番の水揚げ量を誇るメカジキ。メカジキは高値で取引される魚ですが、釣り具を工夫すれば誰にでも釣り上げるチャンスがあります。そのため、若い漁師が早く自分の足場を固める、大きな助けになるのです。小笠原漁港では、メカジキのほかオナガ(ハマダイ)やヒメダイ、カンパチなどが水揚げされています。漁協を訪れたこの日、水揚げの様子を見学させていただきました。

1回の量で1トンが普通、次々に運ばれる魚たち

漁から戻った漁船が小笠原の港に到着すると、他の船の漁師や荷捌き場で働くスタッフが一斉に集まってきます。魚倉(漁船の床下にある、漁獲物を収納するスペース)から若い漁師見習いの乗り子が次々に魚を取り出す様子に「こんなに釣れたの!?」と目が点。この日はオナガを狙ったそうで、たくさんのオナガのほか、ヒメダイやギンダイが出てきました。船長さんに尋ねると、なんと1回の漁で約1トンもの漁獲量だったそう。魚は種類別にカゴに入れて地上に置かれたリヤカーに乗せ、荷捌き場へ。魚の重さを測ってから、箱に氷と一緒に入れて蓋をすると、すぐに巨大な冷蔵庫に運ばれていきました。

チームワークも雰囲気もいい小笠原の漁師たち

とてもスピーディーに行われるこの一連の流れは、その場にいる全ての人が手伝うのが小笠原流。前組合会長が「全員で協力し合って作業をしよう」と提案したのがきっかけで、その精神は今でも引き継がれています。小笠原の漁師たちは、漁で使う道具の作成や手入れを共同の作業場で行います。そのため、隠しごとはせず「どうすればより漁がしやすいのか」「効率よく漁を行えるか」「どんな道具がいいのか」と情報交換をして切磋琢磨しあうのです。

漁師は全員島外出身者、新人漁師募集中!

父島に40人ほどいる漁師はすべて内地出身者。漁師になりたくて父島に渡り、親方の元で修行を積み独り立ちしています。この日も、乗り子と呼ばれる見習い中の青年が懸命に魚を船から下ろす作業に取り組んでいました。父島では乗り子を募集中。小笠原島漁業協同組合に直接問い合わせれば、乗り子を募集している親方を紹介してもらえます。暖かくて過ごしやすいだけでなく、父島の漁師が醸し出す雰囲気はアットホーム。寮も完備されている魅力的な職場です。海が好き、釣りが好き、身体を動かす仕事がしたい人は、挑戦してみてはいかがでしょうか。

取材担当者から一言

小笠原の漁師さんはみんなで協力し合っているのが凄く印象的でした。
また漁師さん以外にも小笠原漁協組合、水産センターが1つになって小笠原の水産業を支えているんだと感心しました。

▽新村晃代(TOKYOLOVERS NO_31)
https://tokyogrown.jp/tokyolovers/member/akiyo_niimura/

小笠原漁業組合/Ogasawara fishermen's association

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