虫嫌いの少女が昆虫研究
10年前に始まったコロンバンの養蜂事業は、専属の養蜂家を設けずに社長、総務部長と営業企画課課長が中心となって手探りの中で形を作っていました。偶然にも原宿エリア内で養蜂経験を持つミツバチ産業株式会社様からアドバイスをもらい、ビル風などの苦難を乗り越え、少しずつコロンバンなりの「都市型養蜂」を積みあげていきました。
「地域のために恩返しがしたい」と社員が一から始めた養蜂は、10年間コロンバンの社員によって大切に守り続けられ、生産者とパティシエの想いが詰まった「原宿はちみつスイーツ」となり、その魂は河辺さんへと受け継がれていきます。
現在、コロンバンの養蜂場を管理する河辺さんは幼少期、玄関にカマキリがいると家に入れないほどの「虫嫌い」な女の子でした。虫嫌いの河辺さんは高校時代の恩師によって生物学に興味を持ち、岐阜大学応用生物科学部(旧農学部)に入学。
いつしか花に集まる昆虫と花の関係を研究題材にするようになりました。大学院卒業後、先輩やミツバチ研究で有名な玉川大学教授の紹介で株式会社コロンバンに就職するのです。