無垢材は伐採されても生き続ける
「よく地産地消っていいますが、それは木でも同じなんです。例えば青梅市に家を建てるとした時、青梅の山々で育った木で造った家は、その土地の気候や湿気に耐える、つまり長持ちするのです。それから、東京産の木材は無垢材として使いやすい。木は切り倒されても生き続け、呼吸を続けます。夏は湿気を吸って、乾燥する冬には湿気を放出してくれる。何より無垢材は香りがいいし、触れると温かくて柔らかいんですよ。防腐剤処理や塗装した輸入材木に温もりは感じられないですからね。」 実を言うと、林田さんも奥様も都心部で育った都会っ子ですが、だからこそ2人揃って子どもを育てるなら、土があって虫がいて、コンクリートで固められていない川がある、そんな土地を求めていたといいます。現在は青梅市内で2人の子どもを育て、念願のマイホームも建てました。もちろん使用したのは多摩産材。ほとんどが林田さんのチームが伐採した木材で、彼が切り倒した木材を使った柱もあります。
