ベテランメンバーたちの思い
午前中の作業が終わるとメンバーたちは、それぞれ日の当たる斜面に腰を下ろしてお弁当を広げます。おにぎりを頬張りながら、すでに20数回作業に参加している山岸さんという男性にお話を聞きました。「こうした作業に参加するようになったきっかけは東日本大震災です。当時ボランティアとして被害を受けた東北地方の山林での作業に参加したんです。参加したのはいいけれど、私はチェーンソーを扱えるわけではないし、あまり役に立てたとは思えなくて。その後、各地で開催されている林業のボランティア活動に参加するようになりました。とうきょう林業サポート隊のすばらしい点は指導員さんが林業のプロとしての技術を教えてくれること。プロから無料で技術を教えてもらえるのがありがたい。春の植栽、夏場の下刈り、今日のような枝打ちなど、作業はいろいろだけど私は下刈りが好きですね。汗だくになって、水がたまらないほどおいしくて、大きな達成感を感じます。誰かのために働けるという充実感もね。」
