First View Image

秋から冬にかけて旬を迎える「サツマイモ」。東京都内でもサツマイモが栽培されており、収穫後に貯蔵・熟成することで、甘みを引き出したものも楽しめます。
今回は、練馬区上石神井で野菜を栽培する「ベジファームかのん」の高橋輝行さんに、熟成芋の特徴やおすすめの食べ方を伺いました。さらに、サツマイモの甘みを生かした「東京産サツマイモと豚肉の黒酢甘辛照り焼き」のレシピもご紹介します。

練馬区で野菜を育てる「ベジファームかのん」

今回使用した食材は、練馬区上石神井で野菜を育てる「ベジファームかのん」のサツマイモです。

「ベジファームかのん」では、年間約40種類の野菜を栽培し、直売所での販売や収穫体験なども行っています。身近に農業を感じてもらえる「都会の農園」を目指し、地域に根差した農業を続けています。

サツマイモの栽培にも力を入れており、収穫後には専用設備を使った「キュアリング」を行っています。

サツマイモの甘さを引き出すキュアリングとは?

サツマイモは、収穫してすぐのものを食べるだけでなく、適切な環境で貯蔵することで甘みが増していく野菜です。「ベジファームかのん」では、専用設備を導入し、電子制御によって温度や湿度を管理しながら、サツマイモのキュアリングを行っています。

キュアリングとは、収穫後のサツマイモを適切な温度・湿度の環境に置くことで、収穫時についた傷をふさぎ、貯蔵性を高める工程のこと。

高橋さんによると、適切にキュアリングすることで長期保存・熟成が可能になり、糖度を高めた状態で出荷できるそうです。「ベジファームかのん」では、キュアリング・熟成させたサツマイモを「熟成芋」として販売しています。

サツマイモの甘さを引き出すキュアリングとは?

農家さんおすすめは、魚焼きグリルでじっくり焼く「焼き芋」

高橋さんにおすすめの食べ方を伺うと、まず挙げてくれたのが、魚焼きグリルを使った「焼き芋」です。

「まず、水1Lに塩2~3gを加えた塩水にサツマイモを20分ほど漬けます。その後、アルミホイルでふんわりと包み、弱火でじっくり焼き上げます。片面グリルなら途中で裏返しながら約90分、両面焼きなら約60分が目安です。
アルミホイルはサツマイモにぴったりと密着させず、空気の層ができるようにふんわり包むのがポイント。できるだけ弱火でじっくり焼くことで、サツマイモの甘みを存分に楽しめます。」と教えてくださいました。

今回は、そんなサツマイモの甘みを生かして、豚肉と合わせた秋のおかずに仕上げたレシピもご紹介します。サツマイモの自然な甘みと豚肉の旨み、黒酢のほどよい酸味が合わさり、ごはんにもよく合う一品です。

農家さんおすすめは、魚焼きグリルでじっくり焼く「焼き芋」

東京産サツマイモと豚肉の黒酢甘辛照り焼き

【レシピ開発:今村 結衣】

調理時間:約25分
【材料】2〜3人分
・サツマイモ(今回は「紅はるか」を使用)……300g
・豚肩ロース(ブロック)……300g
・酒……大さじ2
・塩……ふたつまみ
・こしょう……少々
・片栗粉……大さじ1
・ごま油……大さじ1/2
・水……50ml
・青ネギ……お好みで

【A】
・黒酢……大さじ2
・しょうゆ……大さじ1と1/2
・みりん……大さじ1
・砂糖……大さじ1
・しょうが(すりおろし)……1かけ分


【作り方】
1. サツマイモは皮つきのまま2~3cm程度の乱切りにし、水にさらして水気を切る。
【A】は混ぜ合わせておく。

2. 豚肉は2~3cm角に切ってボウルに入れる。酒、塩、こしょうを加え、水気がなくなるまでしっかりともみ込み、片栗粉を全体にまぶす。

3. フライパンにごま油を中火で熱し、豚肉を並べる。表面にこんがりと焼き色がつくまで焼く。

4. サツマイモを加えて表面を軽く焼き、水を加える。ふたをして弱めの中火で10分ほど蒸し焼きにし、サツマイモに竹串がすっと通る程度まで火を通す。

5. ふたを取り、水分が残っていたら飛ばす。【A】を加え、サツマイモを崩さないように全体を大きく混ぜながら、照りが出るまで煮絡める。

6. 器に盛り付け、お好みで小口切りにした青ネギをちらす。

東京産サツマイモと豚肉の黒酢甘辛照り焼き

【おいしく作るポイント】
サツマイモは豚肉と一緒に蒸し焼きにすることで、じっくり火を通しながら、豚肉の旨みをまとわせます。
最後に黒酢だれを加えたら、サツマイモを崩さないように大きく返しながら絡めましょう。サツマイモの自然な甘みに黒酢の酸味が加わり、甘辛くも後味のさっぱりとした味わいに仕上がります。

Content Image

東京で育つサツマイモのおいしさを、ご家庭で

今回使用したのは、「ベジファームかのん」で育てられたサツマイモ。専用設備でキュアリングを行い、じっくり熟成させることで、サツマイモの甘みを引き出しています。
焼き芋やサツマイモご飯など、素材の甘さをそのまま味わうのはもちろん、今回のように肉料理に合わせても楽しめます。熟成芋の甘みを生かして、料理に使う砂糖やみりんの量を減らしてみるのもおすすめです。
旬の時期に東京産のサツマイモを見つけたら、ぜひご家庭で、その甘みを味わってみてください。

神成 マサヨ/Masayo Kannari

製薬会社にて漢方薬の薬理研究に従事する傍ら、社員食堂の薬膳メニュー開発にも携わる。その後、食の分野へ転身し、ケータリングやスーパーマーケット、コンビニエンスストアの商品・メニュー開発、食関連イベントの企画・運営など幅広く経験。現在は、レシピ開発・監修や執筆、健康サポート事業など、食と健康に関わる幅広い分野で活動している。

BACKNUMBER

東京産をおいしく食べる

RELATED ARTICLERELATED ARTICLE

トピックス

カエル×ビール=祭り? 東京まんなか水田「 やぼたん」プロジェクト

トピックス

女性農業経営者のホンネ! ~東京農業の未来を考える「東京農村」6周年スペシャルイベント~

トピックス

「自然の近くで暮らす」ライフスタイルも魅力的に! 新規就農7年目、繁昌農園が多くの人々を引き寄せる理由

トピックス

「ガストロノミー」が、東京農業の新たな一手となる!

食材ハンター

エディブルフラワー

トピックス

「地域住民との絆を結ぶ直売所」 国分寺清水農園

トピックス

多摩地域唯一の村、檜原村名産のコンニャク ~伝統のバッタ練り製法が生み出す本来のおいしさ~

トピックス

生ごみを宝に!市民が活躍するコミュニティガーデン ~日野市 せせらぎ農園~

トピックス

色で楽しむ東京野菜シリーズ ~『きいろ』編~

トピックス

色で楽しむ東京野菜シリーズ ~『橙色』編~

ページトップへ