火の山と島の信仰
次に案内されたのは、椎取神社です。2000年の噴火で埋もれ、鳥居の頭だけが地面から顔を出しています。「社は地元の努力で再建されました。そしてぜひ見ていただきたいのがこちらなんです。」うっそうと茂る照葉樹林を菊地さんの後について進むと、なんと森の奥には巨大な磐座(写真)が鎮まっていました。あたりは神秘的な雰囲気で満たされています。「大祭のときには、ガクアジサイの葉にお米を盛ってお供えします。三宅島の噴火ではあまり人の被害がないんです。畏怖と感謝の念で、島には神社がたくさんあるのかもしれませんね。」
