ちょっとの油断が命取り⁉ LOVERSの畑にピンチが訪れた!

TOKYOLOVERSメンバーが野菜を育てる「TOKYO LOVERSファーム」。前回はみんなで土づくりをして、秋冬おすすめ野菜の種まきや苗の植え付けを行いました。その後、メンバーそれぞれがなかなか思うように畑に通えなかったものの、畑の野菜はどうなっているかなあとワクワクしながら現場に向かった今回。なんと、ショッキングな光景が私たちを待っていたのです。

前回の土づくり体験記事
https://tokyogrown.jp/tokyolovers/report/detail?id=924710

収穫体験記事
https://tokyogrown.jp/special/report/detail?id=898161

※今回は撮影のためマスクを外しております。
※コロナ感染対策は事前のアルコール消毒・検温などを実施し、また撮影時も密を避け、手洗いとアルコール消毒などを行っています。

すくすくと育ち始めた葉に大量のアブラムシが!

お世話になっているソラドファームは、自分たちの区画以外も全体にいろいろな野菜が育ち始めていて、前回来た時とはすっかり違う景色に!こういうのを見るだけでも野菜を育てるのって楽しいなあなどと思いながら自分達の畑に近づくと……なんだか様子がおかしくないですか?この葉っぱにたくさんついている黒い点はなんでしょう?そこに、スタッフさんが近づいてきて「それはアブラムシですね。そこまで大量についてしまったら、そのまま育てるのは難しいでしょう」とズバリ。えー!アブラムシ⁉葉の裏側や茎の部分に、黒い点々がビッシリ。「アブラムシは、栄養を吸ってしまいます。少しなら駆除もできますが、ここまでついてしまうとちょっと……」。

何がいけなかったの?

大量のアブラムシがついた葉は、抜いて捨てるしかなさそうです。なんでこんなことに……。話を聞いてみると、前回からこまめにお世話をしなかったのが大きな原因のよう。週に1回、最低でも2週間に1回は畑にきて、ちゃんとチェックしたり、お世話をこまめにしないといけなかったのですね。虫や雨風から野菜を守るためにかけてあった寒冷紗(かんれいしゃ)という荒織の布をそのままにしていたのも、結果としてその中に虫を閉じ込めることになってしまい、大量発生につながった模様。もう少し早い段階で寒冷紗を外した方が、野菜も伸び伸び育つことができるとのことで、今回はいろいろな部分でタイミングが遅くなってしまったのがすべてよくない方向に繋がってしまいました。とはいえ、この時期のアブラムシの発生自体は、どんなにお世話をしていても避けられないとのこと。今年は、暖かい気候が長く続いたことも影響してしまったみたいです。

気持ちを切り替えてリカバリーしていこう!

発生してしまったものはもうしょうがありません。現実を受け止めて処理をしていきましょう。アブラムシを土に落とすとまた被害が出る危険があるので、アブラムシがついている部分を抜いたらすぐにバケツに入れます。「抜いてみて、小さい大根が出来ているものがあればそれは食べられます。土の中にはアブラムシが発生しませんから。水につけてアブラムシを落として、食べられるところは切って持って帰るといいですよ」とアドバイスをいただき、処分するものと、食べられるものを見極めながら作業を進めます。大きく育った大根、食べたかったな……と悲しい気持ちで作業をしていると、「タイミング的に、まだギリギリ種蒔きできるシーズンです。もう一度種を蒔いてみましょう」との嬉しいお言葉が。今度こそちゃんと育ちますようにと願いを込めながら改めて種蒔きです!

”間引き”もしっかりすることが大切

ここでもうひとつ大事なことが。虫の被害にあわなかったニンジンなど、今あるものについてはここでしっかり間引きをしておくことが、よい野菜づくりのポイントになるんだそうです。本来はもう少し早い段階にも1度間引きをしておくと、風通しがよくなったり日当たりが良くなって、虫が付きにくくなったり、野菜の成長がよくなったりという良い効果が期待できるようです。たくさん生えているものの中から元気そうなものを残して、間隔をうまく開けながら抜くのですが、やっているうちにだんだん見分け方もわかるようになってきます。ポイントは、育った時の野菜の大きさ。その大きさになった時に隣とぶつかったりしないぐらいの間隔をあけることを意識して間引いていきます。種蒔きの時に、ちょっとずつ間をあけて蒔いておけば間引き作業も少し楽になるのですが、そこで適当にやってしまうと、間引きで苦労することになってしまうんですね。

こまめにお世話をすれば楽しみも増える!

ちょっと油断したことで大ピンチを迎えたTOKYOLOVERSファーム。これからはもっと定期的にお世話をしたいと思います。「こまめにお世話をしていれば、問題が大きくなるのを防ぐのはもちろん、楽しみも増えますよ。間引き作業などで抜いたものは、小さいとは言え立派な野菜。ベビーリーフとしても楽しめます。ニンジンのベビーリーフなどは、お店で売られていることもほとんどないし、これを食べられるのは自分で野菜を育てている人の特権ですからね」。スタッフさんの温かい言葉を胸に、しっかりの活動をしていこうと改めて誓うメンバーなのでした。次の報告の時には、しっかり育った野菜の姿をお届けできるように引き続き頑張ります!

▽動画『LOVERSファームに大ピンチが!!』
https://youtu.be/XJZDR0LuPR8

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