「NEWoMan新宿」屋上にある都会の畑「ソラドファームNEWoMan」

先日、収穫体験をさせてもらって、すっかり畑の魅力にとりつかれたTOKYOLOVERSメンバーが畑部として本格始動! これから、秋と冬の野菜を育てていくことになりました。
春夏シーズンの収穫も終わり、これからのシーズンに向けての準備期間。まずは何をすればいいの?
そこで今回はスタッフの成田ひかるさんに教えてもらいながら、秋冬の畑づくり、スタートです!

収穫体験記事
https://tokyogrown.jp/special/report/detail?id=898161

※今回は撮影のためマスクを外しております。
※コロナ感染対策は事前のアルコール消毒・検温などを実施し、また撮影時も密を避け、手洗いとアルコール消毒などを行っています。

野菜を育てるならまずは土を作りましょう!

ほぼ初心者だらけのTOKYOLOVERS畑部メンバー。今日は、土づくりと種まきを行うとのことで、渡されたクワを手にまずはしっかりと畑の土壌を耕していきます。「土づくりは、良い野菜をつくるためにも欠かせない大事な作業。ここを丁寧に行うことで、野菜の出来上がりにも違いが出てきます。美味しい野菜をつくるには、まずは土づくりなんです!」(成田さん)。
しっかりと耕したら、畝(うね)を作っていきます。畝を作ることで、水はけをよくしたり、畑作業がやりやすくなったりするそう。土を盛って15センチほどの高さの畝を作ったら、苗を植える表面は固くならないように角材を使ってやさしくふんわりならします。その作業はまるでケーキ職人のような繊細な動き! 一方、側面は雨などで崩れていかないように、トントン強めに叩いて、しっかりと固めます。畝が出来たら表面に元肥(もとごえ=苗を植え付ける時など、事前に与える肥料)をまいて、さっくりと混ぜておきます。

土づくりのコツってどんなこと?

「ここは何センチにする、みたいなきっちりした決まりがあるわけでもないし、難しいことは何もないんです。とはいえ、ここでしっかり作業しないと、美味しくてきれいな野菜づくりが出来なくなってしまいます。ポイントとしては、前のシーズンの根っこなどが残らないように、土のなかにあるものをしっかり取り除くこと。残ったものは土に還っていくんですが、そのままにしておくと土に還っていく時に多少なりとも熱を発するんですね。そうすると、新しく育つ野菜にとっては環境が悪くなってしまう。たまに、セクシーな脚のような大根が出来たりしますが、そういうのも土に残ったものの影響だったりするんです」。

苗の植え付けと種まきはワクワクする作業!

土づくりを終えて畝を作ったら、ついに苗と種の出番です! 苗を植える場所に30~40センチぐらいの円を描き、苗のポットと同じぐらいの高さになるように穴を掘ります。穴に苗を置いたらふんわりと土をかけて、苗が新しい環境に慣れるまでの短い間だけ、支えとして割りばしなどの支柱を添えます。種は、野菜の種類によって「点まき」と「すじまき」というふたつの蒔き方で蒔いていきます。点まきは、大根などの大きくなる野菜向き。グーで土に穴をあけて、中に種を蒔きます。すじまきは、ベビーリーフなど葉物の野菜に多い蒔き方。指の第一関節ぐらいの深さで土に溝をつけて、1センチ間隔ぐらいで蒔きます。畝を作る作業の時もそうでしたが、土に丸い穴をあけたり、指で溝を作ったりする作業は、子供の頃に砂場や砂浜で遊んだ時の気持ちがよみがえって楽しい! 家族連れで来ると、子供たちも大はしゃぎなんだとか。

苗を植える時のポイントってどんなこと?

「苗で植えるものは、種まきする野菜よりも大きくなるものが多いんです。なので、出入りする側よりも、奥の方に植えておくと後々作業がしやすいです。じっくり育てて1回の収穫で済むものなどは奥がいいですね。反対に、手前の方には、どんどん育って収穫の頻度が高くなるようなものを育てるようにするといいですよ」。
種まきと苗の植え付けが終わったら、支柱を立てて、畝全体に寒冷紗(かんれいしゃ)という荒織の布をかけ、隙間がなるべくあかないようにレンガで押さえて防虫対策をします。「秋冬の野菜は、アブラナ科といって、虫がつきやすいものが多いんです。なので、寒冷紗をかけて虫や雨風から野菜を守るんです」。

準備完了! 秋冬の畑はどうなっていくの?

このあとは、週に1度ぐらい様子を見て作業をするのが理想のペースなんだとか。「春夏の野菜は、トマト・ナス・ピーマンなど、見ていてわかりやすいカラフルなものが多くて、実りが目に見えるのが楽しい。それに比べて秋冬の畑は葉っぱのものや土の下にできる根菜などが多いので、落ち着いた感じの風景になるんです。でもその分、料理にも使いやすく、食べ応えのあるものが多い気がします。だから、収穫後がとにかく楽しみですね。季節によって風景も楽しみ方も違ってくるのが、畑の魅力のひとつかもしれません」。

周りの畑を見てみると、畝の作り方や苗を植えるレイアウトもそれぞれ違っていて、野菜が育ってきたときの風景を想像しているだけでもワクワクしてきます。初心者のみんなでつくった畑。これからどうなっていくか楽しみです!


▽動画はこちら
LOVERSファーム in NEWoMan新宿(ソラドファーム NEWoMan)
https://youtu.be/1XrC-RUjr3M


<施設情報>
ソラドファーム NEWoMan
電話 
住所 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan 7F屋上 
開園時間 4月~9月 8:00~18:00、10月~1月 8:00~16:00
休み NEWoMan新宿休業日、年末年始、2月~3月
※天候、設備等の都合により予告なく休業することがあります
URL https://www.machinaka-saien.jp/products/detail/1

NEWoMan新宿
https://www.newoman.jp/shinjuku/

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