
林業の風景
世界を代表する大都市・東京。しかし東京都の総面積の約4割は実は森林なのです。そこは昔から変わることのない林業の現場。森林を育てるには長い年月がかかります。春先の植林から始まり、木材が伐採できるまでは約50年。太い木材を手に入れるには80~100年の時間がかかるのです。植林後、苗木が高く育つまでは毎年下刈りをし、木が育って林の中が混んできたら間伐を行います。節のない材木を育てるには枝打ちも欠かせません。チェーンソーで太い立木を倒す主伐は昔から雪の季節の前に行われることが多かったようです。そして、伐採した木材は市場へと運ばれます。こうした一連のすべてが林業。良質な多摩産材は多くの人々の仕事と長い時間によって育まれています。