ハマトビウオ
3~5月、伊豆諸島の海ではハマトビウオの漁期(流し刺網漁)を迎えます。ハマトビウオの特徴は大きな胸びれをもち、体型は紡錘形で細長く、体中央部の断面が逆三角形に近いことからカクトビ、また春季に産卵のために来遊することから春トビとも呼ばれます。世界に約52種いるというトビウオ類の中でも最大級となることで知られ、成魚では50cmになことも。天敵に襲われそうになると胸びれを開き水面上を滑空するトビウオ。ハマトビウオの飛距離は最長で70~80mですが、連続すると500m程に達することもあります。伊豆諸島ではほとんどが八丈島で漁獲され、淡泊な白身は刺身や焼き魚、郷土食であるくさやの素材としても利用されます。