
植栽
毎年、春先になると花粉症に悩まされる人は多いでしょう。都内のスギ花粉症推定有病率は48.8%とされています。そこで東京都では平成18年から花粉の少ないスギなどに植え替える「花粉の少ない森づくり」が進められてきました。例えばスギでは従来と比べて花粉の数は1/100以下といわれます。春といえば主伐が終了した山々に植栽が行われる季節でもあります。この日見学した青梅市内の山の斜面は、一歩踏み出すのも気後れしそうな程に急峻で、ここで花粉の少ない品種のスギやヒノキの苗木を植え付ける作業(再造林)が行われていました。その比率はスギ7に対してヒノキ3。7.37haの広大な斜面に10㎡あたり3本の苗木が植えられます。こうした作業によって森の循環は維持されているのです。