魚を通した地場産業活性化
奥多摩さかな養殖センターでは、奥多摩やまめのほか、ニジマス、イワナ、ヤマメの卵や稚魚を生産し、河川・養殖漁協へ配付をしているそうです。配付先では河川への放流や、養殖された魚が一般の飲食店などに出荷されます。「この施設で配付された魚が、地場産業の活性化に貢献できる」ことが、この仕事のやりがいだそうです。
東京の西、奥多摩町にある「奥多摩さかな養殖センター」。そこでセンター長を務める中尾さんは、海洋大学を卒業後に東京都に就職、試験研究業務のほか調査指導船の建造なども経験し、2020年度同施設のセンター長に就任。「元々、魚に興味があり、今でも休みの日には調査を兼ねて川釣りをしているほど」と笑顔で答えてくれました。中尾さんはセンター長として事務仕事や業務管理を始め、施設のビジョンである「多摩川水系の遺伝資源を守りながら健康な魚を作る」仕事に日々取り組んでいます。
奥多摩さかな養殖センターでは、奥多摩やまめのほか、ニジマス、イワナ、ヤマメの卵や稚魚を生産し、河川・養殖漁協へ配付をしているそうです。配付先では河川への放流や、養殖された魚が一般の飲食店などに出荷されます。「この施設で配付された魚が、地場産業の活性化に貢献できる」ことが、この仕事のやりがいだそうです。
「奥多摩やまめ」とは、専門的には「全雄三倍体魚」といい、ヤマメが元々持ち合わせている染色体を2組から3組にすることで成熟せず寿命が伸びます。ヤマメは通常2年ほどの寿命ですが、奥多摩やまめは4〜5年成長し、また産卵期特有の”身やせ”がないため、時期を問わず美味しく食べられます。このため天然のヤマメでは難しかった刺身やムニエルで食べることも可能にしました。中尾さんのお勧めは、お刺身!ほのかにピンク色であっさり味で臭みがないのが特徴だそうです。
※川で釣った魚体は必ず火を通してください
奥多摩やまめ
https://tokyogrown.jp/product/detail?id=571320
奥多摩やまめを食す
「絶品!やまめの刺身を求めて!」記事
https://tokyogrown.jp/
最後に中尾さんにこれからの目標を語っていただきました。
「自治体や地元の業者さんと協力をしながら、魚を通して地域を盛り上げたい。その為にも、多摩川水系由来の遺伝子資源を守り、姿・形が天然物に近い魚体を育てたい。また病気に強い、抗病型のニジマスを世に送り出していきたい。」ぜひ、皆さんも奥多摩やまめを食べに遊びに行ってくださいね。